| 未来のクルマは技術革新にあわせてどんどんその形状を進化させることになりそうだ |
いずれは「それまでの自動車という概念に囚われない」新種が出てくることだろう
さて、独立系デザイナー、ウージュン・ウォン氏の考案したBMWのコンセプトカー、「アウト・オブ・スリーボックス」なるコンセプトカーが公開。
ユニークな名前を持つこのクルマですが、これはBMW公式ではなく、同氏が個人的にデザインしたものです。
なお、「アウト・オブ・スリーボックス」という名称とそのコンセプトはとは密接に結びついており、まずは「一般的なセダンはスリーボックス構成(エンジンルーム、キャビン、トランク)を持っているが、新しい時代においては必ずしもその必要はない」というアンチテーゼの提唱から始まることに。
電動化がすべてを可能にする
そしてこの3ボックスを「分割」し再構成するというのが今回の「アウト・オブ・スリーボックス」の骨子となりますが、これはもちろん”エンジンルームが不要な”エレクトリックパワートレーンを前提にしたためだと思われます。
そしてこれを全く新しい発想で組み合わせ・・・。
出来上がったのがこの「4人個別の」キャビン。
これを車両に組み込んんだのが「アウト・オブ・スリーボックス」というわけですね。
なお、この「BMW アウト・オブ・スリーボックス」はちゃんとフロントにキドニーグリルを備えていたり、リアには幾何学模様っぽいテールランプを持っており、雰囲気的にはBMW公式「i ヴィジョン・サーキュラー・コンセプト」「ヴィジョン・ノイクラッセ・コンセプト」にも近く、つまりデザイナー氏はBMWの進むデザイン的方向性を自身のコンセプトカーに反映させたということになりそうですね。
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そしてこちらはBMW アウト・オブ・スリーボックスを横から見たところ。
非対称ホイール含め、なかなかに面白いデザインを持っていると思います。
なお、4つの座席にはそれぞれ専用の「パーソナルダッシュボード」が組み込まれ、おそらくは高度な自動運転機能を備えることで、4人の乗員それぞれが移動中に「個人的な」空間にてそれぞれの時間を過ごせるよう配慮されているのだと思われます。
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