| 車両が燃えてしまったオーナーにとっては災難ではあるが、まずは原因が特定できて何よりである |
こうやって様々な問題が解決され、完成度が高められてゆくものと思われる
さて、ランボルギーニが「インフルエンサーに納車された個体に発生した火災」を受けてレヴエルトをリコール。
ただし今回のリコールはデリバリーされたレヴエルト全台数に影響するわけではなく、届出内容によればその対象台数はわずか2台、そして「まれに火災を引き起こす可能性がある軽微な欠陥が存在する可能性がある」とのこと。
この火災は10月にニューヨークで発生したもので、ランボルギーニは実際に炎上した車両を仔細に調査し、「オイルラインにあるラジエーターからオイルタンクへの接続部分におけるオイル漏れの可能性」という結論に達していますが、これは「製造に問題があった」ことをランボルギーニが認めたと考えてよく、よってこのインフルエンサーはなんらかの補償を受けることができると考えて良さそうです。
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ランボルギーニ・レヴエルト「初の」炎上案件。高速道路走行中に発火し炎上、オーナー自らが撮影しインスタへと投稿する【動画】
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いったいランボルギーニ・レヴエルトの何が問題であったのか
そこで今回の問題をもう少し詳しく見てみると、問題のあった、もしくはリコール対象となるレヴエルトにつき、「オイルライン関連の再作業が(おそらくはランボルギーニによって)なされており」、この際にオイルラインをフランジに取り付けるためのネジが正しく締められているかが確認されていなかったことが原因なのだそう。
そしてこのフランジからオイルが漏れて熱を持つパーツ(排気系など)に垂れたりすると、そこで火災を引き起こす可能性があると説明されています。
実際に炎上したレヴエルトはインフルエンサーのイーサン・デュラン氏が所有していた車両で、発火したのは走行わずか108マイル(約174キロ)という新車状態の個体です。
走行中に車両からの炎を確認しすぐに停止させたものの、自身のインスタグラムへとアップした通り「大きく燃え上がってしまい」廃車となってしまったわけですね。
ただ、原因としては上述の通り「ネジの締付け」にあるので、これら影響を受ける2台のレヴエルトのオーナーはディーラーで点検を受け、必要に応じてオイル回路フランジのネジを適切に締め直す作業を行うえば無事問題が解決される、と記されています。
さらにランボルギーニは「今月以降に生産されるレヴエルトにつき、更新された生産プロセスによって欠陥が排除されており、今後の車両で火災のリスクが減少している」ことについてもアナウンスを行っています。
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参照:NHTSA