
Image:Maserati
| マセラティには当面有力な新型車を発売する予定がなく、現行ラインナップにて戦わなければならない |
そしてこの品揃えにて戦うことは「容易ではない」
さて、マセラティが「インターナショナル・コンクール・オブ・エレガンス・サンモリッツ」にてグランカブリオのエントリーレベルバージョン、そしてグランカブリオ・トロフェオをベースにしたワンオフモデルを発表。
このうち後者は「ICE」と呼ばれ、マセラティ・フオーリセリエ・プログラム(通常オプション外のカスタムやワンオフモデルと製作する部門)によって作成された、とアナウンスされています。
新しいマセラティ・グランカブリオのエントリーモデルはこんな感じ
そこでまずはグランカブリオのエントリーモデル」を見てみると、搭載されるエンジンは3リッターV6ツインターボ”ネットゥーノ”、出力は490馬力だと説明されており、駆動方式は「全輪駆動」、トランスミッションは8速AT、0-100km/h加速は3.9秒、最高速は302km/hというスペックを持っています。
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つまりはエントリーモデルといえども非常に高い性能を持ち、さらにはLEDヘッドライトやエアサスペンション、20インチと21インチの「前後異径」ホイールが与えられるほか、パーフォレイト(穴あき)レザーシートや12.2インチのデジタルメーター、12.3インチのインフォテインメントシステム、そして8.8インチのコンフォートディスプレイなど非常に充実した装備を持っています。
なおイタリア本国での価格は169,600ユーロに設定されていて、これは現在の為替レートだと2650万円に相当するため、日本国内で現在販売される「3120万円」の既存モデルに比較すると非常に魅力ある価格といっていいかもしれません。※ソナス・ファベール製オーディオ、ヘッドアップディスプレイ、シートベンチレーションなどはオプション扱い
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この「エントリーモデル」の追加に合わせてグラントゥーリズモとグランカブリオのボディカラーの一部が入れ替えられ、さらには3月から新しいスポーツエキゾーストシステムを装備することが可能となり、「より純粋でアドレナリンを感じさせる音」を提供することになる、とアナウンスされています。
ワンオフモデルのグランカブリオ「アイス」はこんなクルマ
そしてもう一台のグランカブリオ「アイス」を見てみると、こちらは「冬の魅力」を視覚的に表現したクルマであり、凍った湖を彷彿とさせるユニークなリキッド・トライコート外装を特徴としており、グロスホワイトの(ホイールなどの)アクセントや、グロスブルーのブレーキキャリパーによってさらに強調されることに。
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その他のハイライトとしては、ブルーマリンのソフトトップと、コントラストの効いたブラックアクセントを持つ”アイス”カラーのインテリアがあり、カーボンファイバー製トリムによってこれらがさらに引き立てられているようですね。
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このワンオフモデルはグランカブリオ・トロフェオをベースにしているため、”ネットゥーノ”V6エンジンの出力は550馬力、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は316km/hというスペックを誇ります。
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