
| フェラーリの価値が上がってゆくのは嬉しいことではあるが |
中古車の相場上昇とともに新車価格が上がってゆくのは「困りもの」
さて、フェラーリがわずか599台のみを生産するハードコアでサーキット志向のスーパーカー、「SF90 XX スパイダー」。
その1台が早くもオークションに出品され、「どれくらいで落札されるのか」に注目が集まっています。
このフェラーリ SF90 XX スパイダーのボディカラーは「ブルー・エルダー」
このSF90 XX スパイダーで特徴的なのはそのボディカラーで、これは「Blu Elder(ブルー・エルダー)」と呼ばれる特注色。
紫がかった色合いを持ち、しかし直射日光下ではゴールドのパール感が現れる独特な色味でもあり、要は「レアカラー」のひとつです。
さらには鮮やかなゴールドのホイールが見事なコントラストを演出しており、カーボンファイバー製オプションもふんだんに盛り込まれ、走行距離はわずか62マイル(約100km)という極上の個体でもあり、「かなりな高額」での落札が期待されているわけですね。
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フェラーリがSF90 XXについて語る。「我々の原動力は、限界を押し広げようという勇気、そして新たなあこがれの対象を生み出そうという挑戦です」
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なお、このフェラーリ SF90 XX スパイダーの新車価格は1億3300万円、そしてここへ相当額のオプションが装着されているため、この個体の「購入価格」は1億5000万円を超えているのではないかとも推測できますが、となると気になるのが落札価格。
その希少性から新車価格を超えることは間違いなく、しかし「2億円」ともなるととんでもない価格であり、もはや「誰が買うのか」というレベルです。
しかしながら近年フェラーリの限定モデルが市場に出回るケースが減っており、「これを逃すといつ別のSF90 XX スパイダーが出てくるかわからない」という心理が働けば、さらなる高額落札も期待でき、フェラーリの(周年記念モデルやICONAシリーズではない)限定モデルの流通価格が「とんでもない次元に」達する前例となるのかもしれませんね。
そしてこういった「前例」が出てしまうと、それがそのモデルの相場を形成する一助となってしまい、フェラーリの相場(価値)が上昇するのは喜ばしいことではあるものの、その価格で「取引される」という事実がいったん根付いてしまうと、次に発売されるニューモデルの価格がそれに「準じて」しまうのはちょっとした困りものかもしれません。
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