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ヒョンデの次世代ハイブリッドシステム、燃費を45%向上へ ― 2026年にはジェネシスにも搭載予定。デザインだけではなく技術面にも磨きをかける

ヒョンデの次世代ハイブリッドシステム、燃費を45%向上へ ― 2026年にはジェネシスにも搭載予定。デザインだけではなく技術面にも磨きをかける

Image:Hyundai

| ジェネシスは「自前」のパワートレーンにてル・マン24時間レースへと参戦 |

内燃機関、そして車体制御技術においても「トップレベル」を目指すことに

ヒョンデ・モーター・グループがパリセードの新型モデルとともに初公開された次世代ハイブリッドパワートレインの詳細を発表。

この新しいシステムは、パフォーマンスと燃費効率の両方を大幅に向上させ、多様な構成で提供されることについても言及がなされています。

ヒョンデの新しいハイブリッドシステムは「何が違う」のか

このパワートレインの大きな特徴は、2つのエレクトリックモーターが組み込まれた新型トランスミッション。

1つは始動やエネルギー回生、補助駆動を担当し、もう1つは駆動と回生ブレーキを担当しますが、ヒョンデによれば、モーターが1基よりも2基あることで、パワー、性能、燃費を大きく改善し、より滑らかなシフトチェンジや振動・騒音の低減も実現できるとのこと。

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このトランスミッションは複数のエンジンとの組み合わせが可能で、システム出力はおよそ100馬力台から300馬力台中盤まで幅広く対応することができるのだそう。

具体的にはまずターボ付き2.5リッターエンジン、その、後に1.6リッターターボエンジンと組み合わせられることとなり、2.5リッター版では燃焼効率の高いハイブリッド専用サイクル、ピストンの改良、燃料噴射システムのアップグレードも行われることについても言及されています。

参考までに、新型パリセードに搭載された2.5リッター・ハイブリッドの出力は329馬力、トルクは460Nmを誇り、標準の2.5Lターボよりもパワーで19%、トルクで9%向上するうえ、燃費は約45%も改善されているそうなので、ヒョンデの「燃費を45%改善」という謳い文句も偽りではなく、これによって同社のラインアップは大きく魅力を向上させることになりそうですね。

加えて、ヒョンデは電動AWDシステムや新しいe-ハンドリング2.0、e-ライド2.0、V2L(クルマから外部機器への給電)、スマート回生ブレーキなど、EV由来の機能をハイブリッドにも導入し、「Stayモード」では、エアコンやインフォテインメントシステムをバッテリーにて駆動することが可能になるといい、作業現場やアウトドアシーンにも最適な一台となりそうです。

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この次世代ハイブリッドは、ヒョンデイ、キア、そしてジェネシスの各ブランドで順次展開予定だとされ、特にジェネシスでは、2.5リッターターボ・ハイブリッドが2026年に後輪駆動モデルとして登場する新型車に積まれた後、ゆくゆくはラインアップ全体へと採用が広がってゆく、とのこと。

ヒョンデやジェネシス、キアはこれまで「デザイン面を強化することで販売を伸ばしてきた」という印象がありますが、ル・マン24時間レースに「自前の」エンジンをもって(ジェネシスが)参戦することでもわかるとおり、今後はパワートレーン、そして車体制御技術においても”デザインにふさわしい”レベルを持つことになるのかもしれませんね。

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