
Image:automobilimignatta(Instagram)
| トランスミッションは「ゲート付き」、まさに往年のイタリアンスポーツカー |
アウトモビリ・ミニャッタ・リナは現代のクルマが失った「アナログな」運転体験を提供
さて、ひところの「新興スーパーカー / ハイパーカーブーム」からは一段落した感がありますが、今回久しぶりにイタリアから新興スーパーカーが登場することに。
このクルマは「アウトモビリ・ミニャッタ(Automobili Mignatta)」なる自動車メーカーが発売する「リナ(Rina)」というモデルであり、同社の手掛ける「第一号」。
クラシックなスポーツカーの魅力を現代に蘇らせたかのようなデザインが特徴で、軽量なバルケッタスタイルを持ち、その一方は自然吸気の5.0リッターV8エンジンを搭載するという「スペックだけでもワクワクするような」クルマです。
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アウトモビリ・ミニャッタ・リナのパワートレインと性能
このクルマは現代のデジタル化された車とは一線を画し、アナログなドライビング体験を提供することを目的としているそうですが、やはりその目玉は「自然吸気5リッターV8エンジン」。
今のところスペックは明かされておらず、しかしこれに組み合わせられるトランスミッションは6速マニュアル、さらに駆動輪は「後輪のみ」。
しかもこのトランスミッションは往年のスーパーカーを連想させる「ゲート」付きであり、現在ではパガーニ・ウトピアとともに数少ないゲート付きトランスミッションを持つマニュアル車のひとつです。
Image:automobilimignatta(Instagram)
軽量設計とブレーキ性能、シンプルなインテリア
この「リナ」は「(ルーフやウインドウを持たないこともあり)1,000kg」という非常に軽量な車体を誇っていて、ホイールはフロントが19インチ、リアはが20インチ、そしてブレーキシステムはブレンボ製の6ピストン(フロント)と4ピストン(リア)という構成。
インテリアに目を移すと、現代のクルマにありがちなデジタルスクリーンやインフォテインメントシステムは一切存在せず、代わりとして大きなポルシェ風のタコメーターが中央に配置され、その周りに4つの小さなメーターが備わるほか、スピードメーターはダッシュボードセンターにてその存在感を主張し、アルミニウム製のスイッチ類やHVACの調整もアナログ感を強調することに。
Image:automobilimignatta(Instagram)
そのほか内装ではダークブラウンのレザーと、カーボンファイバーがあしらわれ、さらにシガレットライターや灰皿(これらも現代のクルマでは失われつつあるもので、よって意図的に設置されたと考えていい)がシフトレバーの近くに配置されています。
アウトモビリ・ミニャッタ・リナの価格と販売情報
アウトモビリ・ミニャッタ・リナの価格は€290,000(約4770万円)からに設定されており、現時点では何台が生産されるのか、またアメリカや日本など欧州以外のマーケットに登場する予定があるかどうかは明らかにされていません。
まだまだ情報が少ないアウトモビリ・ミニャッタ・リナではあるものの、エキゾチックスポーツカーの純粋な魅力を追求するクルマとしてすでに大きな注目を集めており、現代のデジタル化されたクルマに代わりアナログな運転の楽しさを提供する存在として期待が持たれているようですね。
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参照:automobilimignatta(Instagram)