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| マセラティが“謎の新型モデル”をグッドウッドで世界初公開へ |
ヒントは「真のマセラティ流エネルギー表現」。つまりそれは?
2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードル(FOS)にて、マセラティが「新型モデル」を世界初公開すると正式にアナウンス。
ただしその内容は極めてミステリアスで、公開された情報はわずか一文(しかも抽象的)のみという状況です。
「トライデントの館(マセラティ)は、真のマセラティ流に仕立てられたエネルギーの新たな表現を世界初公開します。」
なお、今回公開された1枚の画像は現行MC20のサイドインテークのクローズアップに近く、MC20のバリエーションのひとつ、あるいは後継モデルとしての「MC25」であろうと見られています。
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マセラティが「MC25」と見られる新型車を予告。ここ最近明るい話題がない同社だけに情報を打破するクルマを期待したい
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MC25登場の可能性?──登録商標とMC20後継の噂
この“意味深な発言”を深読みすると、やはり既存車のアップデート、あるいは限定仕様の可能性が高く、実際、マセラティは今年、初のレース勝利から99年という節目を迎えており、記念モデルを出すには絶好のタイミング。
注目すべきは、「MC25」という名称がマセラティによって最近商標登録されている点で、これによって今回発表されるニューモデルは「MC25」ではないかと見られているわけですね。
- 「MC」は"Maserati Corse(マセラティ・コルセ)"の略
- 「20」はMC20の登場年(2020年)に由来
- よって「25」は“2025年版MC”という意味が考えられる
さらにMC20のフェイスリフトまたは高性能版が開発中であることは、マセラティ幹部がすでに示唆済みで、つまり、MC25はMC20のフェイスリフトではなく、“進化版”として登場する可能性が高まっています。
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中身は700馬力級?MCXtremaからの技術転用にも期待
仮にMC25がMC20の進化版であれば、そのスペックも気になるところ。
MC20には、マセラティ自社開発の3.0リッターV6ツインターボ「Nettuno(ネトゥーノ)」が搭載されており、630馬力を発揮しますが、これをベースにしたサーキット専用モデル「MCXtrema(エクストレーマ)」は、730馬力にまでチューンされています。
もちろん競技用車のエンジンを行動に持ち込むことはできず、しかし市販モデルのMC25が「700馬力前後の公道仕様ハイパースポーツ」として登場しても何ら不思議ではないかもしれません。
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ブランド再建の鍵となるか?SUV以外のラインナップ強化へ
一方で、現在のマセラティのラインナップは極めて限られており、以下の両車はすでに生産終了。
- ミドルセダンの「ギブリ」
- フラッグシップ「クアトロポルテ」
そして残るは以下の構成のみとなっていて、大衆向けモデルが圧倒的に不足しています(ただ、少し前までのマセラティは”一般”路線を捨て去り、超高級路線へと歩を進めていた)。
- グレカーレSUV
- グラントゥーリズモ/グランカブリオ
- MC20とその派生モデル
結論:MC25が“マセラティ復権”のカギを握る?
スポーツカー愛好家にとってMC20は魅力的な存在ではありますが、それだけではマセラティの再建にはこと足りず、しかしMC25が単なるアップデートではなく、真に性能とデザインが進化したモデルとして登場するのであれば、「イメージリーダー」としてブランドの未来に光を当てる可能性も。
ステランティス傘下での将来に不透明感が漂う中、MC25のような話題性あるモデルの投入は、ブランド再評価のきっかけになりうることは間違いなく、99年ぶりの節目と、新たな命名規則、そして不穏な将来性――。
グッドウッドでの発表は、単なる1台の新型車ではなく、「マセラティの次の一手」を示す重要な局面となるのかもしれません。
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参照:Maserari