>中国/香港/台湾の自動車メーカー ■自動車各社業績/ランキング/記録等■

【シャオミ絶好調】8月の納車台数が2か月連続で3万台突破、圧倒的な支持を背景に2025年は35万台販売を目標に拡大路線へ

【シャオミ絶好調】8月の納車台数が2か月連続で3万台突破、圧倒的な支持を背景に2025年は35万台販売を目標に拡大路線へ

Image:Xiaomi

| シャオミ、2か月連続で「3万台超え」を達成 |

シャオミが自動車業界へと参入する前、誰がこの快進撃を想像したであろう

シャオミが「2025年8月の新車納車台数が 3万台を突破した」と発表。

これは7月に続く2か月連続の快挙であり、主力となるSU7、SU7 Ultra、さらには最新モデルのYU7の販売いずれもが好調であったことに起因します。

 特に7月には 3万452台 を記録し、そのうちSU7が24,410台、YU7が6,042台を占めているそうですが、今後YU7の生産が本格化すれば、(中国での法則に則り)YU7の販売が大きく(セダンの)SU7を超えることとなりそうですね。

1

Image:Xiaomi

【驚異の成長】シャオミ、発売から15ヶ月で30万台のEVを納車。1日平均647台、1時間で27台、2分に1台納車のハイペース。今後の展望は?
【驚異の成長】シャオミ、発売から15ヶ月で30万台のEVを納車。1日平均647台、1時間で27台、2分に1台納車のハイペース。今後の展望は?

Image:Xiaomi | シャオミがEV事業に参入したのち、はやくも納車30万台を達成 | 中国企業の「スピード」はまさに恐るべきレベルである 中国のテック大手シャオミ(Xiaomi)が設立した自 ...

続きを見る

シャオミは販売網を急拡大

販売台数の増加に合わせ、シャオミは店舗網の拡充を進めていますが、北京・亦荘の第1期工場はすでに稼働を開始、そして第2期は量産準備段階、第3期の敷地も確保済み。

生産能力強化に向けた基盤作りも加速しています。

  • 8月:新たに18店舗をオープンし、合計370店舗に拡大(105都市)
  • サービス拠点:189拠点(112都市)
  • 9月:さらに32店舗を新規開設予定(唐山、台州など14都市)

フォードCEOが半年間シャオミSU7を運転し、「手放したくない」と語る。「通常は他社製品を褒めないのですが、このクルマは本当に素晴らしいと認めざるをえません」
【リセール最強EV】シャオミ SU7は1年後にも”驚異の”リセールバリュー88.9%を維持。Aitoやテスラを上回り、「EVは値下がりする」を覆す

Image:Xiaomi | シャオミ SU7が1年後のリセール価値で首位を獲得 | なぜシャオミはここまで強いのか 2025年上半期の「中国自動車リセール価値調査報告(中国汽車流通協会/CADA発表 ...

続きを見る

2025年目標は35万台、将来は80万台も視野に

シャオミ創業者でCEOの雷軍氏は、2025年の販売目標を35万台に設定していることがすでに報じられていますが、さらに社内計画では2026年に40万~50万台、最終的には80万台超を目指すとしており、今後シャオミの勢いは「とどまるところを知らない」レベルに達するのかもしれません。

なお、特筆すべきはシャオミのEVはいずれも「価格が安くはなく」、さらに値引き販売を行わないことでも知られています。

つまり購入者は「価格が高くとも」シャオミのEVを買おうと列を作っている状態が続いているということになりますが、これは「価格競争」に参入し販売を増加させようとする中国のほとんどのEVメーカーでは見られない状況であり、現時点ですでにシャオミは「ブランド」を確立しており、消費者から高い支持を得ているのだと考えていいのかも。

シャオミの新型SUV「YU7」が24万台を瞬時に受注→BYDがこれに対抗し発売した「価格も安くスペックが上」のTang(唐)Lには誰も反応せず
シャオミの新型SUV「YU7」が24万台を瞬時に受注→BYDがこれに対抗し発売した「価格も安くスペックが上」のTang(唐)Lには誰も反応せず

Image:Xiaomi | シャオミが新型SUV「YU7」を発表、わずか18時間で24万台の注文 | ライバルはテスラだけじゃない──BYDや新興EVメーカーへの影響も甚大 2025年6月、中国・北 ...

続きを見る

そして「適切な利益を確保」することで初期の投資を回収できる段階に近づいている(つまり1台あたりの赤字幅が縮小している)とも報じられ、今後もっとも警戒すべきはBYDや吉利(ジーリー)ではなく、このシャオミなのかもしれません。

モデル別の特徴と現時点での購入特典

SU7(2024年3月発売)

  • 価格:21.59万~29.99万元(約400万~600万円)
  • 航続距離:700~830km(CLTC基準)
    購入特典:ナッパレザーシート、HAD(自動運転支援)の生涯使用権

SU7 Ultra

  • トライモーター、最高出力1,548馬力
  • 0-100km/h加速:2.1秒
  • 最高速度:350km/h
  • 特典:カーボンパーツ、5年分の基本メンテ、HAD生涯使用権
  • 限定版:2025年成都モーターショーで「ニュルブルクリンク限定100台」を発表

シャオミ SU7 ウルトラ「プロトタイプ」がニュルブルクリンクを「AMG One含む、どの全市販車」よりも速い6分22秒で走行。まさに”歴史が変わった”日に【動画】
シャオミ SU7 ウルトラ「プロトタイプ」がニュルブルクリンクを「AMG One含む、どの全市販車」よりも速い6分22秒で走行。まさに”歴史が変わった”日に【動画】

Image:Xiaomi | 実際に走行したのは「市販バージョン」ではなく「プロトタイプ」ではあるが | ただしシャオミはこの「ニュル最速プロトタイプ」を100台のみ限定にて発売するようだ 中国の新興 ...

続きを見る

YU7(2025年6月発売)

  • 価格:25.35万~32.99万元(約500万~650万円)
  • 航続距離:760~835km
  • 特典:ナッパレザー、前方トランク(パワー開閉)、HEPAフィルター、HAD生涯使用権

納期の状況

需要の高まりにより、またモデルによって納期が大きく異なっていますが、発売以来この状態が継続していることからも、シャオミがどれだけ支持を集めているかがよくわかりますね。

  • YU7 Max:約39週間
  • SU7 Max:約34週間
  • SU7 Ultra(トラックパッケージ付):約5週間

まとめ

  • シャオミは2か月連続で月間3万台超えを達成
  • 販売網は全国370店舗、9月にはさらに拡大予定
  • 2025年の目標は35万台、2026年には80万台超も視野
  • SU7 Ultraは1,548馬力を誇るハイパフォーマンスEV

新興EVメーカーの中でも、シャオミは中国市場で存在感を急速に高めていることは間違いなく、今後の競争の中心的存在になる可能性が高そうです(そしてシャオミが自動車業界に参入すると発表したつい数年前、シャオミがここまで勢力を拡大することになるとは誰も思わなかったであろう)。

あわせて読みたい、シャオミ関連投稿

フェラーリ、シャオミの高性能EV「SU7 ウルトラ」を極秘購入?本社を出入りする姿が目撃され自社初のEVとの比較実施か
フェラーリ、シャオミの高性能EV「SU7 ウルトラ」を極秘購入?本社を出入りする姿が目撃され自社初のEVとの比較実施か

Image::Weibo@劈你落山 | さすがにシャオミSU7 ウルトラの存在はフェラーリであっても無視できない? | フェラーリ、シャオミ SU7 ウルトラをテスト車両として購入か さて、ヒョンデの ...

続きを見る

シャオミ SU7 ウルトラがグランツーリスモ7に登場:中国初の参戦実現とビジョンGT計画についても発表
シャオミ SU7 ウルトラがグランツーリスモ7に登場:中国初の参戦実現とビジョンGT計画についても発表

Image:Xiaomi | 渦中のシャオミはこれを機にイメージ挽回なるか | さらには全世界に「シャオミ」の名を轟かせることも可能に 中国のテック大手Xiaomi(シャオミ)より「自社開発のフラッグ ...

続きを見る

シャオミが年間生産計画を5万台引き上げて「35万台」へ。SU7はすでに20万台が納車され人気が衰えず、一体誰がこの快進撃を想像したであろう
シャオミが年間生産計画を5万台引き上げて「35万台」へ。SU7はすでに20万台が納車され人気が衰えず、一体誰がこの快進撃を想像したであろう

Image::Xiaomi(Weibo) | 現在シャオミは新工場を建設中、更に新型車「YU7」の投入も控える | ここからはさらに「世界展開」も控え、いよいよテスラも視野に入ることに さて、「20万 ...

続きを見る

参照:CarNewsChina

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->中国/香港/台湾の自動車メーカー, ■自動車各社業績/ランキング/記録等■
-, , , ,