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レクサス、新時代の「LSクーペ・コンセプト」公開。もはやセダンではない、“ラグジュアリーの新しい形”へ。フェラーリ・プロサングエのような「スポーツカールック」に

Image:Lexus

| LS「セダン」の時代は終わった。新たな「ラグジュアリーの形」がここに |

レクサスはジャパンモビリティショー2025にて大きな変革をアピール

レクサスがジャパンモビリティショーにて「LSクーペ・コンセプト」を初公開していますが、これは同ブランドを象徴してきたフラッグシップセダン「LS」に代わる新しいラグジュアリー像を示すコンセプトモデル。

レクサスのチーフブランディングオフィサー、サイモン・ハンフリーズ氏は次のように語り・・・。

「かつてエグゼクティブセダンは世界を支配していました。しかし今、その覇権はSUVに奪われています。」

つまり、もはや“セダン=最高級車”という時代は終焉を迎えつつあり、レクサスはその変化を正面から受け止めたという事実がここに示されています。

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■ SUVでもクーペでもない、新カテゴリー「クロスオーバー・クーペ」

この新しいLSクーペ・コンセプトは、その名のとおり“クーペ”と“SUV”を融合させたような独創的なフォルムを持っており、ただし、メルセデス・ベンツGLEクーペやアウディにおける”スポーツバック”のような単なるSUVの派生形ではなく、むしろフェラーリ・プロサングエのように“スポーティでありながら高級なGT”に近い印象を受けるもの。

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フロントはRZのようにスピンドルグリルが完全に閉じられ他デザインを持ち、周囲をLEDのライトバーにて囲むという未来的な意匠を採用しています。

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駆動方式やパワートレインは明かされていないものの、その見た目(クローズドグリルやエキゾーストパイプレス)から判断するにエレクトリックパワートレーン(EV)を想定している可能性が高そうですね。

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■ 室内は「木と光」に包まれた、究極のミニマリズム

インテリアは外観以上に大胆な構成を持ち、巨大な一枚ガラスのルーフがキャビン全体を覆うことでフロントからリアまで視界がつながる開放的な空間を構成し、さらには「観音開きドア」を採用。

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特徴的なのは、木材を大胆に取り入れたインテリア構成で、ドアピラー、フロア、カップホルダーに至るまでウッドで装飾され、まるで「走る高級ラウンジ」のよう。

ダッシュボードには上下二段のスクリーンが備わり、運転席には航空機のようなヨーク型ステアリングが採用されるほか、助手席用の専用ディスプレイを備えることもできると説明されている通り、レクサスらしい“乗る人すべてのための快適さ”を追求した仕様となっています(日本らしいシンプルモダン、という感じ)。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/54889752308/in/dateposted/

  

Image:Lexus

なお左右シートは「色違い(最近のレクサスはこの仕様を好んでいるようだ)」。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/54889528061/in/dateposted/

Image:Lexus

■ 後席は「ソファのような空間」、観音開きドアで優雅に乗り降り

上述のとおりリアドアは観音開きとなっており、後席へのアクセスは非常にスムーズ。

後席そのものは独立型ではなく、一体化したソファのような形状で、車内全体が一つのラグジュアリー空間として設計されていることがわかります。

ただし、リアハッチの代わりに床がスライドして荷物を引き出す機構を採用するなど、非常にユニークなアイデアも見られ、髄所に日本車らしい「おもてなしの心」が反映されているようですね。

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■ 6輪ミニバンとともに“レクサスの未来”を象徴するコンセプト群

このLSクーペ・コンセプトは、同時に公開された6輪のLSミニバン・コンセプトとともにステージ上に展示されており、サイモン・ハンフリーズ氏はこの2台を「ブランドの未来を示す矢じりのような存在」と表現。

よって、このまま市販化されることはないにせよ、ここで見られたデザインテーマやアイデアのいくつかは今後の市販モデルに反映される可能性が非常に高いと考えられています。

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Image:Lexus

総評:レクサスの「変革宣言」

初代LSが1989年に米国でセンセーションを巻き起こしてから約35年。

レクサスは今、もう一度“ラグジュアリーとは何か”を定義し直そうとしており、セダンでもSUVでもない、新たな形の「LS」が、次世代レクサスの象徴となるのかもしれません。

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Image:Lexus

レクサスがジャパンモビリティショーに合わせて公開した動画はこちら

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参照:TOYOTA

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