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【ゴードン・マレーS1 LM】シャシーナンバー”1”がラスベガスで競売へ。マクラーレンF1 LMに捧ぐ究極の一台が登場、このチャンスを逃せばもう手に入れる機会はないかも

【ゴードン・マレーS1 LM】シャシーナンバー”1”がラスベガスで競売へ。マクラーレンF1 LMに捧ぐ究極の一台が登場、このチャンスを逃せばもう手に入れる機会はないかも

Image:Gordon Murray Automotive

| ゴードン・マレー S1 LMは「完売」だとされていたが |

理由はわからないものの、1台のみが出品されることに

マクラーレンF1 LMにインスパイアされたゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズ(GMSV)「S1 LM」。

今年8月に米国のイベント「The Quail」にて初公開されたこのモデルは、発表前にすでに完売とアナウンスされたこと、生産される5台全てが同じ人物に納車されることで話題を呼んでいます。

しかし、どうやらそのうちの1台だけが未販売のままだったようで、そして今週末、F1ラスベガス・グランプリ開催に合わせてこの“シャシーナンバー1”がオークションに出品されることが明らかに。

2025年も終りが見えてきたこの時期ではありますが、コレクターズカー市場において、最も注目を集める1台になることは間違いない、と目されています。

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Image:Gordon Murray Automotive

■マクラーレンF1 LMへのオマージュとして誕生

このS1 LMは、ゴードン・マレーが手がけた伝説のル・マン優勝車「マクラーレンF1 GTR」へのオマージュとして開発され、デザイン面ではロープロファイルルーフ、専用設計のフロントスプリッター、リアディフューザー、そして2段式リアウイングを採用。

さらに、ボディには超軽量カーボンファイバー製パネルを使用し、ヘッドライトやテールライトもル・マンを戦ったマシンを意識した特別仕様となっています。

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Image:Gordon Murray Automotive

■センターシート&ピュアなドライビング体験

インテリアではゴードン・マレーが長年貫いてきた哲学どおり、中央にドライバーズシートを配置する3座レイアウトを採用することでレーシングマシンのようなコクピットデザインを採用しており、軽量化と人間中心の設計思想が融合していることが「視覚的に」わかります。

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■4.3リッターV12/12,100rpm/700馬力超という狂気のスペック

S1 LMに搭載されるのは、GMA T.50に搭載される3.9リッターV12をベースとし、4.3リッターにまで排気量を拡大した自然吸気V12エンジン。

最高出力は700馬力超、そしてレブリミットは12,100rpmという驚異的な数値を誇りますが、さらに魅力的なのはトランスミッションに6速マニュアルを採用するということで、専用チューニングのサスペンションと組み合わされ、徹底的にドライビングプレジャーを追求した仕様となっています。

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Image:Gordon Murray Automotive

■世界限定5台、うち1台が今ラスベガスへ

このS1 LMはわずか5台のみが製造される超限定モデル。

そのうちの4台はすでにオーナーが決まっており、残る1台(シャシーナンバー1)が今回ラスベガスで競売にかけられることとなりますが、「走る芸術品」と称されるマクラーレンF1 LMの現代的解釈として、S1 LMはコレクター垂涎の1台となることは間違いなし。

その落札価格にも世界中の注目が集まっており、「どこまで上がるのか」に興味が尽きないところですね。

GMSV S1 LM「シャシーナンバー1」を紹介する動画はこちら

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参照:RM Sotheby's, Gordon Murray Automotive

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