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| ハイブリッドでも「操る喜び」を諦めない。ホンダが出した答えとは |
この記事のポイント(要約)
- 世界初公開:東京オートサロン2026で「シビック e:HEV RS プロトタイプ」が登場
- 新技術「S+ Shift」搭載:ハイブリッドでありながら、8速バーチャルギアによる「マニュアル操作感」を実現
- ホンダの本気:HRC仕様のタイプRや次世代GT500マシン「プレリュードGT」も同時公開
新制御技術「Honda S+ Shift」の凄さ
「ハイブリッドは速いけれど、どこか物足りない」――そんな風に感じているドライバーに対する最高の回答をホンダが用意していることが明らかに。
今回ホンダが2026年1月開催の東京オートサロンでの出展概要を公開し、そこで「シビック e:HEV RS プロトタイプ」が初公開されることが明らかになっていますが、このクルマは最新の電動化技術とホンダが長年培ってきた「操る楽しさ」を融合させた意欲作であると推測され、これまでのハイブリッドの常識を覆す、新しいスポーツの形として提示されるのではと考えられます(画像は現行シビック RS)。
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このモデルの最大のトピックは新型プレリュードに続いて採用される「Honda S+ Shift(エスプラスシフト)」で、これは単にエンジン音を「再現する」だけのものではなく、以下のような特徴を持っており、「走る楽しさ」を全身全霊をもって表現する機能です。
- 8速バーチャル変速:パドルシフトを使用し、まるで多段トランスミッションを操っているかのようなリズム感のある加減速を実現
- 緻密なエンジン制御:変速時にエンジン回転数、トルク、サウンドを完璧に同期。シフトダウン時には「ブリッピング(空ぶかし)」のような回転数の跳ね上がりまで再現
- 五感を刺激する演出:スピーカーから流れるアクティブサウンドコントロールとメーター表示が連動。ドライバーは「今、何速に入れているか」を直感的に感じ取ることができる
シビック e:HEV RS 主要スペック(予測)
| 項目 | スペック詳細 |
| パワートレイン | 2.0L 直噴エンジン + 2モーター(e:HEV) |
| 最高出力 | 約 200 hp / 203 PS |
| トランスミッション | 電気式CVT(S+ Shiftによる擬似8速マニュアルモード付) |
| 外装の特徴 | RS専用エンブレム、ブラック18インチホイール、ダークトリム |
オートサロン2026にはこんなモデルが展示される
もちろん今回のオートサロンへの出展はシビックだけでははく、ホンダのモータースポーツにおけるDNAを体現するモデルが勢揃いします。
なお、HRCは今年1月に組織体制が新しくなっており、スバル「STI」のようなスポーツブランドとしての活躍、そして市販車向けの各種パーツのリリースが期待されています。
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結論:ホンダはやっぱり「走り」の会社だった
「電動化が進んでも、ホンダの車は退屈にならない」。
シビック e:HEV RS プロトタイプは、そんなホンダの強い意志を具現化したような一台で、単なるエコカーとしてのハイブリッドではなく、積極的に「パドルを弾きたくなる」ハイブリッドの登場は、クルマ好きにとって最大の福音と言えそうです。
さらに東京オートサロン2026のホンダブースはレッドを基調とした「Honda Sports DNA」をテーマに掲げており、そこでぼくらが目にするのは未来のスポーツカーに対する「ホンダの提案」そして「一つの解」なのかもしれません。
「TOKYO AUTO SALON 2026」Hondaブースプレスカンファレンス動画はこちらにて配信予定
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