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ホンダが「新エンブレム」発表、第二の創業期を意識し4輪参入当時のHマークを復活。なお直近までのエンブレムのモチーフは「三味線」

ホンダが「新エンブレム」発表、第二の創業期を意識し4輪参入当時のHマークを復活。なお直近までのエンブレムのモチーフは「三味線」

Image:Honda

| ホンダの新エンブレムは1960年代に「先祖返り」 |

よりシンプルに、より力強く

ホンダが四輪事業の新たなシンボルとして、刷新された「Hマーク」のデザインを正式に採用すると発表。

この発表は、ホンダが掲げる「第二の創業期」に向けた大きな変革の意思を示すもので、単なるロゴ変更にとどまらず、販売店やモータースポーツを含めた四輪事業全体の象徴として位置づけられています。

新たな「Hマーク」のポイント

  • デザインの由来と意味
    • 原点回帰: 1963年の四輪事業参入当時のデザインを現代的に再解釈
    • 挑戦の象徴: 「原点を超え、挑戦と進化を絶えず追求する」という姿勢を表現
    • ユーザーとの繋がり: 両手を広げたようなフォルムは、モビリティの可能性を広げ、ユーザーに真摯に向き合う姿勢を象徴
  • 採用スケジュール
    • 次世代EV: 2026年に北米から順次展開される次世代EVシリーズ「Honda 0シリーズ」から採用
    • ハイブリッド車: 2027年以降に投入される次世代ハイブリッド車の主力モデルにも、この新Hマークが順次適用される予定
  • 適用範囲の拡大 これまでのHマークは主に車両エンブレムとして親しまれてきたものの、新しいマークは以下の場所でも統一したシンボルとして展開される
    • 販売店(ディーラー)の外観やインテリア
    • カタログ、広告などのコミュニケーション全般
    • F1などの四輪モータースポーツ活動
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Image:Honda

実際のところ、ホンダは「0シリーズ」にてこの新しいHマークを採用しており、これが今後は「EVのみならず」全車種、そして4輪事業に関しては「目に見える部分すべて」に採用されるということになりますね(ディーラーはサインから名刺、封筒などすべて刷新する必要があり、けっこう大変である)。

Hondaの決意:ゼロからの創造

今回のロゴ刷新の背景には、知能化・電動化が加速する激変期において、これまでの成功体験や固定概念に縛られず、「ゼロから全く新しい価値を創造する」という強い決意が込められています。

ホンダのエンブレムはこういった変遷を辿ってきた

そこでホンダの4輪車エンブレムの変遷を辿ってみると、基本的に「H」マーク(=Hondaの頭文字)」+ 車名ロゴという構成で進化しています。※ 二輪(翼マーク)とは思想も役割も異なる。バイク部門のエンブレムの由来はこちら

Honda (4)

Image:Honda

1960年代:4輪参入期 ―「文字中心」の時代

● 特徴

  • 明確な「H」シンボルはまだ未確立
  • HONDAの文字ロゴが中心
  • メーカーとしての認知度を高める段階

● 背景

  • 1963年のS500で4輪市場に参入
  • 「技術者集団ホンダ」を前面に出す必要があった

この時代は「ブランド表現」より存在証明が最優先となっていますが、今回の変更は「第二の創業期」というだけあって、この4輪事業に参入したばかりの”原点に立ち返る”ということとなりそうですね。

Honda (7)

Image:Honda

1960年代末~70年代:初代「H」エンブレム誕生

● 特徴

  • 縦長で細身のH
  • シンプルで工業的なデザイン
  • クローム仕上げが主流

● 背景

  • シビック(1972年)、アコード(1976年)で世界進出
  • 一目でホンダと分かる記号が必要に

初めて「エンブレム=ブランドの顔」という考えが定着した時期です。

Honda (2)

Image:Honda

1980〜90年代:グローバル化と洗練

● 特徴

  • Hが太く安定感のある形状
  • 立体クローム化
  • 車格に応じてサイズ・厚みを変化

● 背景

  • アメリカ市場での成功
  • プレリュード、レジェンド、NSXなど高付加価値車の登場


「信頼性」「技術力」「品質」を視覚的に表現する方向へ。

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Image:Honda

参考までに、Hのまわりのシルエットは「世界を目指す日本の自動車メーカー」ということで「日本古来の楽器」、三味線をイメージしたものです。

Honda (5)

Image:Honda

ヒョンデ
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2000年代:立体化・プレミアム志向

● 特徴

  • メッキの光沢が強い
  • エッジが丸く、量感のあるデザイン
  • エンブレム自体が“装飾パーツ”に

● 背景

  • 高級車市場への本格参入
  • トヨタ/日産とのブランド競争

エンブレムは「質感で語る時代」へと移り変わり、これが現代にまで続きます。

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Image:Honda

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2020年代:フラット化への予兆

● 特徴

  • 立体感を抑えたシンプルなH
  • デザインの主張を控えめに
  • デジタル表示との相性を意識

● 背景

  • インフォテインメントやADASの進化
  • ロゴが「画面表示」される時代に

物理ロゴからUIロゴへの橋渡し的な時期であり、他社同様に「画面(2次元)」での視認性が重視されています。

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2020年代:EV時代のフラットデザイン

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● 特徴

  • 完全なフラットデザイン
  • 枠線を排したミニマルなH
  • 発光・デジタル表示を前提

● 背景

  • EV・ソフトウェア中心の時代
  • 「機械メーカー」から「モビリティブランド」へ転換


エンブレムは部品ではなく“思想のアイコン”に。

なお、ほぼ同時期に「HONDA」文字も変更され、新型プレリュードには「新しいHondaロゴ」が採用されていますね。

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参照:HONDA, HONDA(2)

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