| 北米だとテスラはリコールの常連ではあるが、日本だと意外とリコールはそんなに出ていない |
おそらくリコールするまでもない軽微な問題につき、すべて無線アップデートで改善されているのだと思われる
さて、何かとリコールが話題になるテスラですが、今回は日本国内にてモデル3、モデルS、モデルXの3車種に対しリコールを届け出。
対象となるのは令和5年7月28日~令和5年11月15日に製造された364台のみで、問題の内容としては「バックカメラの映像が映し出されないことがある」。
なお、この問題を知り得たのは「アメリカ本国からの情報による」とありますが、国内でも実際に23件の問題が発生していることもあわせて報告されています。
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例によってリコールへの対応は「無線アップデート」にて
そしてテスラの問題はほとんどの場合「無線アップデート(OTA)」で改善することでも知られており、今回もやはり「全車両、対策がなされたプログラムの配信を行う」ことで問題が解決するもよう。
参考までに、少し前にはアメリカにて「パワーウインドウの挟み込み検知機能に問題があり、なにかを挟んでもウインドウが上昇をやめない」というリコールがありましたが、その場合であってもテスラは無線アップデートでこれを解決しており、テスラのクルマは何から何までもがプログラムによって制御されているということがわかります(他の自動車メーカーのクルマであれば、物理的にセンサーや、これをコントロールするユニットを物理的に交換することになりそうである)。
そしてこういった「ほとんどの問題をプログラムで解決できる」というテスラの特徴につき、多くの既存自動車メーカーがうらやみ、そして目指すところだとされるものの、これを実現できるのは自らを「自動車メーカーではなくソフトウエア開発会社である」と称するテスラならではなのかもしれません。
なお、今回届け出られた不具合の内容は以下の通り。
バックカメラのプログラムにおいて、過去に配信されたアップデートプログラムの設計が不適切だったため、バックカメラの通信が不安定になる事がある。そのため、バックカメラの画像が表示されず、後退時車両直後確認装置の基準を満たさないおそれがある
国土交通省
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参照:国土交通省