| 一括見積りでは正確な価格を知ることが難しいようだ |
さて、先日更新の案内がやってきたポルシェ718ケイマンの任意保険。
保険の料金は年齢や等級によって大きく左右されますが、それらに加えて保険料を決定づける要因が「料率」です。
そしてこの料率について、これまで1~9クラスという分け方だったものの、2020年1月1日から17クラスへと細分化されており、それによって718ケイマンの料率クラスがずいぶん上に移行したと見え、保険料が昨年に比べ(事故等による請求を一切行っていないのに)倍くらいに値上がりしていたワケですね。※67,820円から119,330円に
-
スポーツカー乗りには辛いニュース。任意保険のクラスが細分化され、ポルシェ718ケイマンだと昨年比で保険料が「倍くらい」に値上げ
| この「値上げ」は完全に予想外だった | さて、7月は毎年恒例「任意保険更新」の時期。まずはポルシェ718ケイマンの更新ですが、その金額は119,330円にて保険料の案内が届いており、「なんか高いな ...
続きを見る
ポルシェ718ケイマンの新しい区分はどれくらいになったのか
そこで気になったのが、ポルシェ718ケイマンの料率がどれくらいになったのか。
保険の更新案内にはそれらが記載されていなかったため、保険加入の窓口になっていただいているポルシェセンター北大阪さんに確認したところ、「車両:14、対人:7、対物:6、傷害:8」。
ちなみにこれまでの9クラスだった頃には「車両:7、対人:4、対物:4、傷害:4」だったので、17クラスへと移行するにあたり、車両→200%、対人→175%、対物→150%、傷害→200%という上昇率となっています。
なお、9クラス分け→17クラス分けへの移行は(比率として)189%であり、718ケイマンの場合、単純に「189%増し」になったわけではなく、それよりも低いものもあり、逆に高いものもあり、といったところですね。
ほかの保険会社からの見積もりも取ってみよう
そしてこうなると好奇心が収まらず、保険会社間でどれくらい差があるのかを調査してみようと考え、そこでよくある保険一括見積もりにて(インズウェブなど)、下記の条件を設定し見積もりを取得してみることに。
【保険見積条件】 ・26歳以上補償 ・20等級 ・対人無制限 ・対物無制限 ・人身傷害補償 ・登場者傷害 1000万円 ・車両保険 510万円 ・免責金額 20万円 ・本人限定 ・ファミリーバイク特約付き |
見積もり取得結果はこうだった
見積もりを実際に取得した結果がこちら。
保険会社都合にて一部条件が変更されているものもあり、すべてが同じ条件での比較はできないものの、けっこう差があるな、といった印象です。
1.SBI損保・・・25,040円
かなり安い金額ですが、これはネット上の見積もりだと、「登場者傷害:無し」「車両保険:無し」でしか算出できないため。
ただ、これらを付帯しなければ、これだけ安くなるのが事実である、ということも判明。
2.三井ダイレクト損保・・・82,680円
ぼくがよく利用する三井ダイレクト損保。
こちらの見積内容は、上に挙げた内容がフルに反映されています。
3.おとなの自動車保険・・・69,890円
こちらもネット上での見積もりだと「搭乗者傷害」が無しとなり、そのぶん割安に。
4.アクサダイレクト・・・66,130円
アクサダイレクトも「搭乗者傷害」が無しへと変更され、車両保険が510万円から490万円に、そして免責も15万円から10万円に変更されての金額です。
5.イーデザイン損保・・・94,440円
こちらはなぜか510万円で指定した車両保険がなぜか545万円へと引き上げられ、免責金額は15万円から10万円に。
6.チューリッヒ保険・・・32,060円
チューリッヒ保険も搭乗者傷害が「無し」、そして車両保険が「無し」へと自動的に変更されての見積もりです。
個別に保険会社と調整を行うことで、より自分に合った保険を設定できることも
なお、こういった「一括見積り」の後には保険会社からのメールがワンサカやってくることになり、保険会社と直接交渉することで様々な条件を変更しつつも最適な保険を設定してゆくわけですが、これは正直かなり面倒な作業です(そもそもの条件が合わないと判断した場合は、売り込みメールを無視してもいい)。
もしくは、最初から一括見積りを使用せず、いくつかの保険会社に目星を付け、直接その保険会社のホームページよりIDを取得し、自分でネット上にて条件を変更して行き、金額を調整してもいいかもしれません。
たとえば、三井ダイレクトだとこんな感じで、免許のカラー、証券不発行はいくつかの条件にて割引が可能となり、かつ年間走行距離、傷害保険の金額や車両保険、免責金額の上下、弁護士費用補償など各種特約の有無によってそうとうな金額の上下も。
面倒ではあるものの、長い付き合いになるであろう自動車保険なので、その内容や、補償内容によってどれくらい金額が上下するかを把握しておくのもいいかと思います。