| 近頃は防弾仕様が人気化 |
ドイツにて、様々なクルマを防弾防爆仕様へとカスタムする会社、「TRASCO」がアストンマーティンDB11の防弾使用車を公開。
先日はアメリカの「Armourmax社」を紹介しましたが、世界的にこういった「高セキュリティ車」への需要が高まっているのかもしれませんね。
防弾仕様というとセダンを連想するが
防弾・防爆仕様というとセダンやSUVを連想しますが、実際にTRASCOで「メイン」となるのはメルセデス・ベンツSクラス/Gクラス、BMW7シリーズやレクサスLX570、アウディA8 Lといったクルマ。
アストンマーティンDB11のようなクーペは「かなり珍しい」部類ではあるものの、TRASCOでは様々な「ワンオフ案件」も引き受けているようですね。
↓パワーウインドウのレギュレーターは大幅パワーアップが必要となりそう
今回のアストンマーティンDB11については、TRASCO社の「A-KIP(アンチ・キッドナッピング=誘拐防止)」プログラムに従い、比較的軽微な防弾仕様に。
よってマシンガンなど重火器による攻撃は想定しておらず、拳銃までの対応(EN-B4レベル)となっている、とのこと。
これはDB11が「スポーツカー」であるということも想定したのだと思われ、重量増加を最低限に留めたかったのだと思われますが、その甲斐あって防弾化で増えた重量は150キロのみ。
高いレベルの防弾防爆仕様へと変更すると、重量増加が一つの問題となり、場合によっては「もともとの倍」ほどの重量となる場合も。
もちろん高い安全性を確保できる半面、運動性能を大幅に犠牲にすることになり、「自走による危機脱出」が困難になることも考えられ、その意味においても今回の(まだ)軽量なセキュリティレベルアップは嬉しいところ(相手を振り切って逃げることが出来る)。
ほかにもある、防弾仕様のクルマたち
なお、最近は凶悪犯罪の増加で防弾仕様への関心が高まっているとされますが、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディもそれぞれ自社にて防弾防爆仕様のクルマを用意しています。
メルセデス・ベンツだと「ガード」仕様がそれに該当しますが、これの最高級モデルはなんと重量5トン。
アウディからはA8 L「セキュリティ」。
レズバニ・タンクも純正オプションにて防弾防爆仕様を選択できます。
そのほか、ルイ・ヴィトン総帥が「目立たないよう」にプジョー205GTIを選び、防弾仕様にカスタムして乗っていた事例もあり、お金や地位のある人は、それはそれで大変だと言えそうですね。
VIA:TRASCO