| それにしてもこのGMA T.50のとんでもない安定感は特筆モノである |
そして自然吸気V12エンジンの轟音も聞き逃してはならない
さて、かのゴードン・マレーの設計によるハイパーカー「GMA T.50」がスーパーカーオーナーズサークルミーティングに登場し、AMG Oneを相手に堂々たる加速競争を披露して話題に。
今回動画を公開したのは自らもポルシェやフェラーリを所有するユーチューバー、TFJJ氏ですが、ドラッグレースでの加速中に300km/hに達する様子を自身のYoutubeチャンネルにアップしているわけですね。
GMA T.50は「最新の」しかし「もっともアナログな」ハイパーカーである
このGMA T.50はゴードン・マレーが「マクラーレンF1の設計にて培ったこと」に加え「やり残したこと」を盛り込んだクルマで、「自然吸気V12エンジンを搭載し654馬力、重量980kg、6速マニュアル」トランスミッションのみ」という究極のパッケージングを誇るハイパーカー。
さらにはゴードン・マレーが自身の設計したブラバムF1カーにも取り入れた「ファン」を装着しており、まさに同氏の経歴や知識・経験、なによりも熱い想いが詰まった一台ということに。
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ただ、「654馬力」「6速マニュアル・トランスミッション」というところを見ても分かる通り、このクルマは単純に数字や直線での加速を追い求めたクルマではなく、あくまでも達成したかったのが「高いドライバーエンゲージメント」。
そのため加速競争では(手動で変速を行うぶん)メルセデスAMG GTには一歩譲るものの、それでも「これまで製造された自然吸気ロードカー エンジンの中で最高回転数である12,100rpmまで回るエンジンサウンドは格別と言っていいかもしれません。
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参考までに、GMA(ゴードン・マレー・オートモーティブ)はこのT.50のほかにも「T.33」を発売しており、こちらは「センターシート」ではなく「横並びシート」を持つ”日常的に乗れるクルマ”という位置づけで、よってATを選択できるようにしたものの、実質的にはほぼ誰もATを選ばなかったというので、いまやこのセグメントのクルマを購入する人が求めるのは「アナログなフィーリング」そして「それを実現するマニュアル・トランスミッション」ということなのでしょうね。
なお、動画ではスーパーカーオーナーズサークルミーティングの様子も紹介されており、複数のケーニグセグ、くだんのメルセデスAMG Oneほか様々なスーパーカー、ハイパーカーが登場します。
スーパーカーオーナーズサークルミーティング開催の様子を収めた動画はこちら
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参照:TFJJ(Youtube)