| バッテリーサイズはそのまま、バッテリー性能の向上でこれを達成 |
ミニが北米市場向けに2020年モデルの「ミニクーパーS E クロスオーバー ALL4」を発表。
これはいわゆるプラグインハイブリッドですが、新型バッテリーを装着することで容量が7.7kWhから10kWhへと拡大し、エレクトリックモードでの走行距離が約30%増加して55−57kmに。
なお、バッテリーの充電にかかる時間は家庭用コンセント経由にて約5時間(現行モデルは3時間)、とのこと。
バッテリーサイズが変わっていないということはつまり、「バッテリー密度が向上した」ということになりますが、これは嬉しいアップデートでもありますね。
なお、2020年モデルのミニクーパーS E クロスオーバーALL4の価格は未公表ではあるものの、「値上げは最小限」に抑えて欲しいところ。
日本での現行ミニクーパーS E クロスオーバーALL4は498万円から
日本ではまだ、この新型ミニクーパーS E クロスオーバーALL4は発表されておらず、しかし現行モデルだとその価格は4,980,000円。
エレクトリックモードでの走行可能距離は42.4キロというスペックです。
ミニクーパーS E クロスオーバーALL4はフロントにガソリンエンジン、リアにモーターを搭載。
ガソリンエンジンは前輪、モーターは後輪を駆動する4WDですが、加速時はトルクに優れるモーター、通常走行時はモーターとガソリンエンジンとの併用(モーターのみでの走行も可能)、そして減速時には回生ブレーキにて充電を行います。※燃費はトータルでリッターあたり17.3km/L
ミニは今後「エレクトリックブランド」へ
そしてミニは先日フルエレクトリックモデルの「ミニクーパーSE」を発表しており、こちらは3ドアハッチバックのエレクトリック版。
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「市販モデル」としての発表ではあるものの価格は公表されず、しかし予約の受付を開始しながらも発売は「まだまだ先(それでも予約は4万件入っているという)」。
こちらのスペックはフロントに184馬力を発生するエレクトリックモーターを搭載し、一回の充電あたり走行可能距離は235~275キロ、とアナウンスされています。
ミニはその生き残りの方向性を「街乗りに特化したエレクトリックブランド」と定めており、今回バージョンアップを行うミニクーパーS EクロスオーバーALL4、そしてミニクーパーSEを「ミニ・エレクトリック」というサブカテゴリーに分類し、イエローの「Sバッジ」「Eバッジ」、そしてインテリアではバッテリー残量を示す「Eメーター」にて差別化。
今後はさらにエレクトリックモデルが増加するものと思われますが、その動向には要注目ですね。
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上述の通りミニは「エレクトリック化」一直線。
全モデルにハイブリッドを設置するという話も出ていて、そしてちょっと気になるのは「中国企業との結びつきが強くなっている」ということ。