| 3台揃うと「Mカラー」になる |
BMWが日本国内においてもBMW M4 Edition Heritage(エディション・ヘリテージ)を発売。
これは3台そろうと「M」カラーになるという仕様の限定モデルで、世界では750台限定、日本では15台のみが1545万円にて今回限定発売されることに。
新型M4発表を前にした「最後の限定モデル」となる可能性も高そうですが、このM4エディション・ヘリテージはモータースポーツを意識し、ドライバーの情熱を掻き立てる専用デザインを採用した、と紹介されています。
ここでそれらの内容を見てみましょう。
M4エディション・ヘリテージの外装は3色
M4エディション・ヘリテージに用意されるボディカラーは3色となり、カリフォルニア州モントレーのラグナ・セカ・サーキットをイメージした「ラグナ・セカ・ブルー」、ビロード生地のような洗練された光沢感をイメージした「ベルベット・ブルー」、イタリアのイモラ・サーキットをイメージした「イモラ・レッド」の3つ。
これらが並ぶと「Mカラー」となりますが、ベルベット・ブルーのみがサーキットの名称を与えられていないのはちょっとした謎。
なお、謎といえば「Mカラー」の由来で、これについてはBMW公式の説明はなく、諸説ある一つが「ブルーはBMWをあらわすカラー、パープルはモータースポーツとテクノロジー、レッドは情熱」。
またある説としては「ブルーはBMWとバイエルン州を表し、レッドは当時BMWのスポンサーであったテキサコのカンパニーカラー、パープルはその中間」。
おそらく今後も公式見解が出されることはないと思われ、シボレーのボウタイエンブレム、フェラーリの跳ね馬、エンツォ・フェラーリとフェルッチょ・ランボルギーニとの関係のように、なんとなく定説っぽいものはあるものの、完全にそれを信じることはできない「自動車界の謎」として永遠に語り継がれることになりそうです。
BMW M4エディション・ヘリテージの専用装備はこうなっている
そしてM4エディション・ヘリテージを特別たらしめる専用装備について、「オービット・グレーに塗装されるMライト・アロイ・スポーク・スタイル666Mホイール」「Mストライプ入のカーボンルーフ」など。
インテリアではメリノレザーが採用され、「ラグナ・セカ・ブルー」をボディカラーに持つ個体には、光沢感がありグレーがかったホワイト「シルバー・ストーン」とブラックのツートン・カラー/ターコイズのステッチが施されたシート、「ベルベット・ブルー」にはシルバー・ストーンとブラックのツートン・カラー/オレンジ・バイカラー・ステッチのシート、「イモラ・レッド」にはレッドとブラックのカラーに、イエロー・バイカラー・ステッチを持つシートが採用されるなど、それぞれの個性が光ります。
その他インテリアだとカーボン製パーツ、「M Heritage」ロゴを照射するプロジェクター式カーテシーランプが装着されることで特別感を演出。
さらにはカーボンの織りも「ブルー、レッド、パープル」のMカラー仕様が採用されています。
日本国内向けに用意されるM4エディション・ヘリテージは上述の通り15台ですが、内訳としては「ラグナ・セカ・ブルー」15台、「ベルベット・ブルー」10台、「イモラ・レッド」5台となっているので、イモラ・レッドはけっこう貴重ということになりそうです(おそらく人気を考慮して振り分けたのだと思われるが、たしかにレッドのBMWは最近見ない。E46あたりまではまだ走っていたが)。
BMW M4はかなり高額なクルマに
なお、今回のM4エディション・ヘリテージの15,450,000円という価格を見て「そんなに高いのか・・・」と驚いたワケですが、現在普通のM4でも価格は12,070,000円。
M3はE36時代だと730万円くらい、E46時代では790万円くらい、E90世代で大きく価格が跳ね上がって1000万円くらい、そして現行モデルではM3とM4とに分離してM3だと1018万円、M4だと1207万円というプライシングとなっています。
新型M4については現行モデルから大きな飛躍があると思われ、そのぶんまた価格がガツンと上昇するのは間違いなさそう。
ただしライバルたるやポルシェ911カレラも、現行モデルでは13,597,222円にまで価格が上がっているので、これもまた世の流れということになりそうですね。
VIA:BMW