
Image:Mercedes-AMG(Instagram)
| 最有力なのはやはり「ヴィジョンAMG」の量産モデルである |
メルセデスAMGが本拠地アファルターバッハ(本社所在地)の名をもじった新キャンペーンを開始。新型EVモデルの発表が2025年6月末に予定されており、ヴィジョンAMGの量産型が登場する可能性が高まっています。
AMGの本拠地「アファルターバッハ」が一時的に「アファスターバッハ」に?
ドイツ・アファルターバッハは、メルセデスAMGの聖地とも言える町。AMGのロゴにもこの地の紋章が使われており、右側にはバルブ・スプリング・カムシャフトが描かれています。
この場所ではエンジン製造だけでなく、AMGの経営やマーケティング機能も集約されており、約2,600人の従業員が勤務しているのですが、そんなアファルターバッハの名が一時的に「アファスター(Affasterbach)」に変更されたというジョークが話題となっていて、これはAMGが6月末に発表予定の新型モデルのティーザーキャンペーンの一環です。
何が発表される?最有力候補は2つ
今回のティーザー映像では、新型車の具体的な姿は明かされておらず、しかし過去の情報やスパイショットから、以下の2つが有力と見られています。
- ヴィジョンAMG(Vision AMG)の市販モデル
- 新型CLAクラスのAMGバージョン
中でも有力なのはVision AMGの量産型EVセダン。AMGは以前から「6月中に発表」と予告しており、今回の時期と合致しています。
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ヴィジョンAMGの量産型EV|GT 4ドアの後継か?
ヴィジョンAMGの市販モデルは完全電動の高性能セダンとして開発されており、現行のGT 4ドアクーペの後継となる可能性が高いと目されていますが、EVへの抵抗感もある現在、しばらくは(現行モデルと)併売されることも考えられます。
なお、これまでのティーザー画像やスパイフォトから判断するに、デザイン的には以下の特徴が見られるようですね。
- ローフォルム+滑らかなリアデッキ
- 優れた空力性能(低Cd値を実現)
- ヘッドライト・テールライトにはスリーポインテッドスターのモチーフ
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新開発プラットフォームと超小型高出力モーターを搭載か
このEVには、AMG専用の新電動プラットフォーム「AMG.EA」が採用予定。また、買収を完了したYASAと開発中のアキシャルフラックス型モーター(軸方向磁束モーター)が使われる可能性が示唆されています。
このモーターの特徴:
- 従来の1/3サイズで高出力
- 出力:480馬力 / 590lb-ft(約800Nm)
- スーパーカー コンセプト「Vision One-Eleven」ではこのエレクトリックモーターを4基を搭載し、合計1,920馬力を発生
仮に市販EVがこのモーターを2基搭載すれば、出力1,000馬力超、トルク1,300Nm超も視野に入り、ポルシェ・タイカン ターボSやアウディ RS e-tron GTとも競える性能になりそうですね。
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新型EVのバッテリーや航続距離はまだわからない
現時点ではこのメルセデスAMG製新型EVにつき、バッテリー容量や航続距離に関する情報は公開されておらず、AMGは新型液冷バッテリーパックの開発を進めており、小型セルを高密度に配置する新設計が採用される見込みです。
さらには競合モデルの性能を踏まえると、少なくとも航続距離は約275マイル(約440km)以上を確保してくる可能性が考えられます。
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まとめ:AMGの未来が見える1台、発表は6月末
今回のティーザーキャンペーンは、単なる新型車の発表以上の意味を持っており、というのも電動化の未来へと進むAMGのビジョンがこの新型モデルに詰まっている可能性が高く、発表されれば世界中から注目を集めることは間違いから。
加えて、「ハイパフォーマンスEVには興味がない」とされる富裕層の反応も気にかかり、この新型AMGがどういった反応をもって市場に受け止められるのかも気になるところですね。
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