| それはポルシェのDNAを反映させたデザインに。今後は劇中に登場する可能性も |
ポルシェと映画「スター・ウォーズ」とのコラボレーションにより、なんとポルシェが宇宙船をデザインすることに。
これはスター・ウォーズの新作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のプレミアの場にて公開されるとのことですが、残り日数(一般公開は日米とも12/20)を考えると実機を制作する時間はなく、デザイン画もしくはアニメーションでの発表になるのかもしれません。
なお、この宇宙船はポルシェのDNAを反映したものになるとされ、ポルシェのデザイン部門を率いるミヒャエル・マウアー氏いわく「極めてチャレンジング」。
「ポルシェデザイン」はこれまでにもカメラやHDDなど様々な製品をデザインしてきたものの、「ポルシェ」本体としてクルマ以外をデザインする例は極めて稀だと考えられます。
ポルシェは「ポルシェ=空」のイメージを作りたい?
この宇宙船のデザインについてはポルシェとスター・ウォーズとのデザインチームが数週間に渡って打ち合わせを行っており、双方の世界観を表現した上で「将来的にスター・ウォーズ上でなんらかの役割を果たす」とも発表。
今回終結する「オリジナル9部作」に登場することはなさそうですが、スピンオフ作品に登場する可能性があるのかもしれませんね。
ただ、スター・ウォーズは地球とは全く関係のないところで展開されているストーリーでもあり、劇中で「PORSCHE」の文字を見ることはないものと思われます。
なお、ポルシェはスター・ウォーズとのタイアップを強めるようで、タイカンとXウイングとのコラボムービも公開。
タイカンはポルシェ初のエレクトリックカーですが、それとスター・ウォーズ劇中のメカに用いられるテクノロジーとを重ねたのだと思われます。
現在のスター・ウォーズのファン層はすでに「(初期とは)入れ替わっている」と思われ、スター・ウォーズ初期作品のファンは、ディズニーに魂を売り渡した後の作品を見切っている可能性が大(ぼくはディズニー以降のスター・ウォーズには興味はない)。
よって現在スター・ウォーズを支持する人々は、あたらしくこの世界観に入ってきた人々だと思われ、そういった若い世代にポルシェはアピールしたいのかもしれません。
もしくは、先日アナウンスがあったとおり、ポルシェは航空機産業に進出する強い意向を持っており、「ポルシェ=空を飛ぶ」というイメージを今の段階から作っておきたいのかも。
なお、スター・ウォーズについては、(ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー以降)最近まで日産とパートナーシップにあったものの、今回ポルシェと関係を持ったということは、日産との契約を打ち切ったと考えて良さそうですね。
過去にはこんな「自動車メーカーのデザインした乗り物」が映画に登場
自動車メーカーにとって映画は格好の宣伝の場でもあり、そして映画製作側にとっては多額の資金を提供してくれるスポンサーということもあって、ちょっと前から両者のコラボレーションが盛んに。
クルマが劇中に登場するのは当たり前だとして、ここでは「車以外で」劇中に登場した、自動車メーカーがデザインした乗り物を見てみましょう。
まずはエリジウム(2013)に出てきた、ブガッティ製個人用宇宙船。
大気圏の内外を航行可能です。
「ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017)」に登場したのはレクサス・スカイジェットSJ1800。
ブレードランナー2049(2017)に登場したスピナー(空飛ぶクルマ)はプジョー製。
これはプジョーのルーツでもある「三輪車」を反映させたデザインとなっています。
前作「ブレードランナー(1982)」にはアルファロメオ製スピナーの姿が見られますね。
「MIB:インターナショナル(2018)」にはレクサスの「QZ 618ギャラクティック・エンフォーサー・ジェット」。
レクサスRCが変形するという設定です。
こちらは映画に登場したわけではありませんが、フェラーリのデザイナー、フラビオ・マンゾーニ氏が描いた宇宙船。
スター・ウォーズに登場した、王族専用の外構宇宙船、「ヌビアン(Jタイプ327ヌビアン・ロイヤル・スターシップ)」っぽい表面を持っていますね。
もうひとつ、個人による作品ですが、XウイングをフェラーリF1マシン風のカラーリングへと変更したものも。
VIA:Porsche