| やはりフェラーリはどんな状態になっても価値がある |
おそらくは分解されて「部品取り」になるものと思われるが
さて、ドバイでは今年の4月に記録的な大雨に襲われており、その際には各地での洪水被害が報告されています。
そしてこの洪水によって多くのクルマが水没してしまい、今回はやはり水害にあったフェラーリ812コンペティツォーネが75万ドルにて売りに出されることに。
このフェラーリ812コンペティツォーネは「水没車」なので、もちろん不動ではあるものの、75万ドルというと現在の為替レートでは約1億2000万円を超えており、やはりフェラーリは「腐っても鯛」ということなのかもしれません(万全なコンディションを誇る812コンペティツォーネであれば、この倍の価格で取引される)。
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水没車の修理は容易ではない
なお、このフェラーリ812コンペティツォーネに限らずですが、水没車の修理は容易ではなく、というのも電装系が完全に死んでいる可能性が高く、シートやマットなども泥水を吸っているので(洗浄では原状復帰できないので)交換するよりもほかはなく、フルレストアと同じくらいの(もしくはそれ以上の)手間とコストが要求されるわけですね。
そして仮に修理したとしても、今のところ見た目に問題がなさそうな金属パーツにいつサビが発生するとも限らず、よって水没車は「修理」ではなく部品取りに供するのが通常です。
このフェラーリ812コンペティツォーネにつき、水没以外の(損壊などの)ダメージは見られず、よって洗浄すれば「見た目はきれいに」なるものと思われ、よってボディパネルやタイヤ/ホイールはパーツとして販売が可能となるのかも。
あるいはパワートレーンを抜き取り、外観をきれいに仕上げて「(ガレージの)飾り」にするという用途も考えられますが、いずれにせよこのクルマが二度ともとの姿で路上を走ることはないのかもしれません(完全に分解し、エンジンをスワップして足回りを再構築するなどして”ドリフトカー”に仕立て上げるショップが出てくるかもしれない)。
なお、フェラーリ812コンペティツォーネは830馬力を発生する6.5リッターV12エンジン(自然吸気)を搭載し0-100km/hを2.85秒、フィオラノ・サーキットを1分20秒で駆け抜けるスーパーカーですが、999台しか生産されていない希少モデルでもあり、少なくともここに1台が「失われてしまった」ということになりそうです。
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参照:supercarsfor.sale(Instagram)