| それでもS2000の後継モデルが発表されることはなさそうだ |
ホンダ純正アクセサリー部門、ホンダアクセスが”久しぶりに”S2000のアクセサリー(オプションパーツ)を発売。
ホンダアクセスは東京オートサロン2020にて「S2000 20thプロトタイプ」を発表していましたが、同時に2月20日に何らかの発表を行うとも予告。
そして今回、予告通り2月20日にS2000 20thプロトタイプを実現するためのアクサセリーを発売した、ということになりますね。
なお、これらパーツ群についてはホンダアクセスが中心となって企画したようで、つまりホンダ本体が動いたわけではない模様。
というのもホンダ本体からはこれらアクセサリーについての広報発表がないためで、ホンダは本件については「我関せず」を貫いているようです。
ホンダS2000アニバーサリーアイテムはこういった構成を持っている
そこで今回の「ホンダS2000アニバーサリーアイテム」と称した一連のアクセサリーですが、コンセプトは”20年目のマイナーモデルチェンジ(MMC)”。
ホンダS2000 は1999年にデビューしていますが、そこから20年経過、というところをイメージしているようです。
なお、これら製品は単に外観だけではなく「走り」にまで及んでいて、コーナリング性能の向上も視野に入れているというのは注目すべき点。
ここでそれらパーツ群を見てみましょう。
フロントエアロバンパー
まずはぐっと今風の雰囲気となるフロントエアロバンパー。
ロワーグリルが一体化しワイドな印象を演出しています。
同じくホンダのアクセサリーブランド、Moduloにて培った空力設計能力が反映されているようですね。
なお、価格は96,800円(税込み)。
プライマー処理済み、未塗装の状態なのでボディカラー同色にペイントする必要があります。
スポーツサスペンション
S2000が登場してからの20年というもの、エンジンや車体制御技術のほかに大きな発展があったのが「タイヤ」。
このスポーツサスペンションについては、現代のタイヤ性能にあわせたバネレートや減衰力を持ち、意のままに曲がること、安定した走りの実現に焦点をあわせている、とのこと。
価格は170,500円。
トランクスポイラー
こちらは新規開発ではなく、当時純正オプションとして用意されていた製品を復刻したもの。
もちろんダウンフォースを実際に発生させ、高速走行時のリフトを抑えます。
価格は46,200円。
リアストレーキ
こちらも復刻品のリアストレーキ。
S2000はオープンモデルとしては(当時)空力にこだわったクルマでもあり、発表時に強調されていたパーツがこのリアストレーキ。
現代のクルマでは多くはホイールハウス下部に同様のパーツを装着していますが、S2000は一足先にこれを実現していた、ということになります。
価格は税込み33,000円。
フロアカーペット
こちらは走行性能に関係はないものの、けっこう目に入り、かつ傷んでいると気になるフロアカーペットマット。
装着されるエンブレムは「20周年記念ロゴ」となっています。
オーディオリッド
いわゆるオーディオ部分をカバーするパネルですが、S2000のシルエットそして「20th Anniversary」の文字があしらわれ、けっこうプレミアム感のある作り。
表面は「ブラック帳のヘアラインフィルム」とあるのでアルミ削り出しと行った贅沢品ではないようですが、その分価格は抑えめの8,800円。
なお、2000個のみの限定販売となるそうです。
フットライト
ドア開閉に連動して点灯するほか、スモールランプに連動しても足元を照らす”アンビエントライト”機能を内蔵したフットライト。
光源にはLEDを採用し、こちらも”イマ風”のオプションアイテムということになります。
運転席と助手席側がセットになって13,200円。
ボディカバー(ハーフタイプ)
その他、こちらも以前に用意されていたオプションをリニューアルしたハーフタイプボディカバー。
本体には「S2000」の文字、そして「20th」の記念タグつきで価格は18,700円。
全商品ともに「1年間の期間限定販売」となっていて、いずれも2021年2月19日受付分にて販売が終了する、とのこと。
ただし数量限定アイテムについては予定数量に達し次第販売が終わりとなります。
ホンダS2000は今なお世界中で熱狂的なファンを持つスポーツカーではあるものの、「後継モデル」の声が聞こえないのはちょっと残念。
S2000はホンダ創立50周年記念の一環として1998年に発表されていて、そのために「創立70周年」「発表20周年」を迎える2018年に後継モデル発表かという噂もありましたが、残念ながら実現せず、今後も後継モデルが発表される可能性は非常に薄そう。
もしもNSXがヒットしていたならば風向きが変わっていたかもしれず、しかし現在のNSXがの販売状況、なによりホンダの苦境を鑑みるに、まずS2000後継モデルが登場するということは無いと認識していたほうがいいかもしれませんね。