| この新型リーフは歴代でもっとも売れるクルマになるんじゃないだろうか |
さて、日産がノートをフルモデルチェンジし、12月23日から発売すると発表。
ノートというと久しぶりに日産にとっての販売台数ランキング首位をもたらした車種であもり、今後の日産再建計画「Nissan NEXT」においても非常に重要な役割を担う基幹車種。
なお、ノートはぼくにとっても縁が深いクルマで、というのもレンタカーでよく借りることがあるから。
ぼくは「車種の指定なし」にてコンパクトカーを借りることが多く(車種の指定をしなければ割引がある)、そして指定なしで借りにゆくと、貸し出されるのが必ずと言っていいほどノートなのですが(日産が法人営業を強化し、無理やりレンタカーショップにねじ込んでいる可能性が高い)、乗るたびにその燃費性能はじめとする出来の良さに驚かされるわけですね、
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ノートは日産にとっての爆発的ヒット
日産によると、初代ノートは2005年に発売され、そこからの15年で146万台もの台数を販売することに。
その後2016年には発想の転換とも言えるEV「ノートe-power」を発売し、2018年には登録者販売台数No.1を獲得したうえ、2017年から2019年までの3年間は国内コンパクトカー販売台数No.1に輝いています。
3代目ノートは完全新設計
そして今回の新型ノートつまり3代目ノートは完全新設計。
日産にとって非常に重要な車種だけに失敗は許されず、プラットフォームは新設計に、そしてe-powerは第二世代に。
さらに静粛性の向上、コンパクトカーには初搭載となるプロパイロット(日産初のナビリンクを搭載)など、快適性や使い勝手に関わる装備も大きく向上・充実していることも特徴です。
ちなみに新型e-powerは先代ノートに搭載されるものに比較するとトルクが10%、出力が6%向上したうえ、インバーターは40%小型化に加え30%の軽量化を達成しているようですね。
前後にモーターを搭載した4WD仕様の発売も控えているとのことで、こちらについても非常に期待がかかります(例のe-4orceかどうかは不明)。
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デザインはタイムレス ジャパニーズ フューチャリズム
そして新型ノートに採用されるデザインは「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」。
3代目ノートは最初から「e-power」の搭載を想定しているため、アリア同様に「電動化を感じさせるデザイン」を採用し、日産エンブレムはもちろん「LEDにて発光する」新デザイン。
フロントグリルには新型Vモーションクローム、そしてヘッドライト(トヨタの3連を超える4連!)と一体化した迫力のあるグリルが採用に。
グリル内は「日本の伝統工芸である組子からインスパイアされたパターン」だと紹介されており、日本の風景に溶け込むように配慮されている、とのこと(コンパクトカーでここまでこだわった構造を持つのは珍しい)。
そこからサイド、リアにかけてキャラクターラインが伸び、テールランプはワイドさを強調する横長(水平)基調デザインとなりますが、各部の造形はこれまでの日産とは異なる品質の高さ、そしてこだわりが感じられるもの(それまでの日産車はどうしてもコストダウンが感じられるつくりだった)。
ボディカラーには2トーンカラーを2色、そしてこれらを含む全13色。
ビビッドブルー、そして新色となるオペラムーブがイチオシのようですね。
ちなみにこのホイールは日本刀からインスパイアされたデザインを持つそうですが、これも今までの日産に見られなかった「お金のかかった」デザインと構造。
カルロス・ゴーン時代であれば、たとえばデザイナーがこういったホイールを採用したいとのたまったとすると、地の果てまで飛ばされたんじゃないかと(そして永遠に戻ってこれない)思います。
新型日産リーフのインテリアも「本気」
そしてこちらは新型日産リーフのインテリア。
日本車は伝統的にインテリアが欧州車に比較して1世代か世代ほど遅れており、既に欧州車では標準化されたとも言えるコネクティビティについてもようやく採用が始まったばかり。
ただし新型リーフについては、日産が「コンパクトカーの常識を覆す」と自ら述べるとおりに「日本車としては常識外れ」のディスプレイエリアを持っているようですね。
インフォテイメントディスプレイもなかなかのサイズ。
ギアセレクターも高級感そして先進性を感じさせるものがあり、まさに新世代のクルマと言えるかもしれません。
なお、新型リーフを見て思うのは、デザインや装備について「世界で十分戦えるクルマ」だということ(世界戦略車なので当然ですが)。
これだけの内容で価格が2,054,800円〜2,186,800円というのは破格としかいいようがなく、戦わずして勝ったのではと感じさせるほどです。
エクステリア、インテリアともに「わかりやすい」高級感を演出しており、コストの掛け方についてかなり計算されていると感じますが、ここは「どこにお金をかけたのかはわかりにくい」「ランプやインテリアのディスプレイなど、見える部分がショボい(のに高い)マツダ車とは対極にあるのかも。
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キックスはどうやら不発に終わったようですが、この新型リーフは先代以上のヒットになるのは間違いないとも考えていて、日産復活の狼煙としては十分にその役割を果たすことになりそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=kloNtGslqaE&feature=emb_logo参照:NISSAN