| 中国勢からも、とんでもないサイズのグリルを持つクルマが出てきそうだ |
さて、中国市場の嗜好にあわせて各自動車メーカーがフロントグリルを巨大化させていますが、その最右翼はBMWとレクサス。
他のメーカーも追いつけ追い越せとばかりにそのグリルのデザインを独自化そして巨大化させているものの、今回広州モーターショーにおいて発表されたキア・スポルテッジのフェイスリフト版に与えられるグリルが「フロント総面積の半分以上ある」として話題に。
-
参考まさかこの2台が並ぶとは!「中国最高級セダン」紅旗H9とBMW最高峰である7シリーズがお互いのグリルの大きさを競い合う
| 中国対策としてグリルを大きくしないといけない理由がようやくわかった | さて、中国よりちょっと面白い画像が登場。というのも、中国における現時点での民生用最高級セダンである紅旗(ほんちー)H9、そし ...
続きを見る
フェイスリフト版スポルテッジはこんなクルマ
なお、中国で販売されるスポルテッジは他マーケットにて販売されるスポルテッジとは異なり、親会社であるヒュンダイix35のバッジエンジニアリングなのだそう。
そしてほかのスポルテッジと区別するためか、「スポルテッジ・エース(Ace)」と呼ばれているようですね。
キアのフロントグリルは通称「タイガーグリル」
ちなみにキアの採用するフロントグリルは「BMWのキドニーグリル左右でくっつけた」ような形状を持ち、これはタイガーグリルと呼ばれます。
近年では各自動車メーカーともグリル形状や構造に特徴を持たせるべく動いており、このタイガーグリルのほかにも「パルテノングリル(ロールスロイス)」「シングルフレームグリル(アウディ)」「パナメリカーナグリル(メルセデスAMG)「7スロット(ジープ)」「キドニーグリル(BMW)」「スピンドルグリル(レクサス)」「Vモーショングリル(日産)」「グリルレス(テスラ)」といった感じで、各社とも様々な名称を与えている模様。
もちろん以前から使用される伝統的なデザインもあるものの、近年ここまで各社ともグリルにこだわりだしたのは、急激に成長することで一気に世界中の自動車メーカーがなだれ込み、そして国内からも雨後のタケノコのように新興自動車メーカーがニョキニョキ出てきた中国市場にて「他社との区別が付きやすいようにし、ブランドとしてのプレゼンスを高めるため」の策だとされています。
レクサスは「グリル争い」では一歩リード?
そして最近ではこういった傾向がさらに加速することになり、特にレクサスは「フロントの一面だけ」ではなく、フロントセクションそのものを立体的なスピンドルグリルへと進化させた「LF-30エレクトリファイド」を発表するなど他社を一歩リードしているようにも。
-
レクサスLF-30エレクトリファイド発表!2030年のレクサスをイメージした、「ガソリン車では不可能なレベルに達した」高級EV
| なおスピンドルグリルは立体化し、もはやボディの一部に | レクサスが、先日よりティーザーキャンペーンを展開していた新型コンセプトカー「LF-30 Elictrified(エレクトリファイド)」を公 ...
続きを見る
新型キア・スポルテッジのリアは意外と普通
ちなみにフロントの大部分がグリルになってしまったキア・スポルテッジですが、リアは意外と普通。
実際に路上に出ると、後続車に対するアピールもフロント同様に重要だと思うのですが、現時点では中国市場において「そこまで」テールのデザインが重要視されてはいないようですね。
それでも次の一手ということなのか、リヤセクションにおいても各社とも「テールランプの発光グラフィック」に力を入れており、しかしまだまだ試行錯誤の段階ということなのか、現時点でブランドとしてのアイデンティティを構築できているのはポルシェの「LEDライトバー」くらいかもしれません。
キア・スポルテッジの動画はこちら
あわせて読みたい、キア関連投稿
-
ヒュンダイ・キアが「電子式クラッチ」を持つMTを開発!これはもしかすると革命か?
| 欧州の特殊事情を考慮するに、大きなインパクトとなりうるかも | さて、ヒュンダイ傘下のキアが「クラッチバイワイヤ」技術を使用したマニュアルギアボックスを開発し、その内容を公開(開発そのものはヒュン ...
続きを見る
-
韓国キアが新型「スティンガー」発表!デザインよし、走りよし、価格よしなのに売れておらず、消滅とまで言われた現状を打破できるか?
| キア・スティンガーはデビュー時に相当な話題を呼んだクルマだが | ヒュンダイ傘下にあるキアが「スティンガー」の2021年フェイスリフト(マイナーチェンジ)モデルを公開。主な変更はヘッドライトとテー ...
続きを見る
-
韓国キアがBMWのトップデザイナー引き抜き!なぜヒュンダイ/キアはこれだけ欧州メーカーからデザイナーを獲得するのに、日本からはスカウトしないのか
| なかなか日本のデザイナーは世界に出てゆきにくい? | さて、韓国キアがBMWのデザイナー、ウォン・キュー・カン氏を引き抜き、デザインイノベーション部門の副社長に任命した、と発表。現在キアはヒュンダ ...
続きを見る
参照:汽车之家