| いずれのGT-R 50 by イタルデザインも意外と保守的なデザインだった |
予定よりほぼ1年遅れでの納車開始
さて、2018年に発表された日産GT-R 50 by イタルデザイン。
これはR36 GT-Rを示唆するモデルではなく、あくまでもGT-R50周年記念の一環、そしてR35 GT-Rのひとつのバリエーションとして、さらに「もしR35 GT-Rに制約がなかったら」という仮定のもとで作られたクルマ。
デザインそのものは日産によって行われ、車両の製作はイタルデザインによる手作業にて行われますが、ベースとなるGT-R NISMOを日本からイタリアへと運び、そこで全部分解した後に加工され、再度組み上げられるという工程をたどります。
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なんらかの理由にてGT-R 50 by Italdesignの納車は遅延
なお、このGT-R 50 by イタルデザインは50台限定、そして発表当時の為替レートでは1台あたり1億3000万円というプライスタグを掲げていましたが、GT-Rのカリスマ的人気を考慮すると「すぐに完売するだろう」と見られていた模様。
しかしその後も完売の報を聞くことはできず、現在でも「注文受付」を(公式ウエブサイト上で)行っているところを見るに、まだ生産枠が残されているものと思われます。
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ただ、実際に注文があったことは間違いなく、その後も開発を進め、2020年から生産を開始すると伝えられていたものの、何らかの理由にて生産がまだ行われていなかった模様(イタルデザインは現在フォルクスワーゲングループに属するが、ランボルギーニとともに売却の話が出ており、その影響も皆無ではなかったのかも)。
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そして今回、ようやく「最初の5台」が顧客へと納車される運びとなっているものの、2020年半ばには市販モデルが公開されていたことを考慮するに「ここまでけっこう長かったな」という印象でもありますね。
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今回納車されるGT-R 50 by Italdesignはこういった仕様を持っている
そこで今回公開された「初回生産ロット」のGT-R 50 by イタルデザインが公開されたわけですが、GT-R 50 by イタルデザインは基本的に「テーラーメイド」であり、注文後にオーナーと日産とが打ち合わせを行い、個別の仕様をデザインするというスタイルを取っています。
画像を見ると、5台のうち4台が(GT-R 50 by イタルデザイン発表時のイメージカラー同様に)ゴールドアクセントを持っており、しかしボディカラーそのものは「様々」。
一番右の一台は1972年に発売されたGT-Rにインスパイアされたもので、専用のデザインとカラーリングが施され、同色のヴェルデ「ケンメリ」も製作された、とのこと(おそらくは下の画像のカラーリングにインスパイアされたものと思われる)。
そのほかだと2018年にグッドウッドでデビューしたコンセプトカーを参考に、リキッドキネティックグレーとエナジーシグマゴールドのカラーコンビネーションを採用した個体も見られます。
日産GT-R50は、もともとGT-R NISMOに搭載される3.8リッターV6ツインターボエンジンを改良し、ターボチャージャー、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、フューエルインジェクター、カムシャフト、キャタライザーなど、エンジン部品の約12%を新規に開発しており、これらによって最高出力はノーマルのGT-Rニスモより110ps高い710psにまで向上。
また、VR38DETTのトルクは575lb-ft(780ニュートンメートル)となり、従来よりも94lb-ft(128Nm)向上しています。
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参照:Italdesign