| できればここにRB26DETTを押し込んで「究極の90年代ドリーム」を実現して欲しい |
奇抜なように見え、フロントフェンダー上のアウトレットなどよく計算されている
さて、ここ最近マツダRX-7の様々なカスタムが報じられていますが、今回はそういった中でもとびっきり奇妙な一台を紹介したいと思います。
その一台とはマツダRX-7(FD3S)に80スープラの顔面を移植したというもので、その改造にはかなり苦労したというだけあり「けっこううまくフィットしている」ようにも見えますね。
なお、このクルマを製作したのはディラン・クルックさんというビルダーで、そのカスタムの過程を自身のインスタグラムに投稿しています。
スープラのフェイスをRX-7に移植するには「数ヶ月」を要する
そしてこちらが制作中の状態で、社外品の80スープラ用バンパー、そしてトヨタ純正ヘッドライトにボンネットとフェンダーを装着中。
ちなみにですが、80スープラの全長は4,520ミリ、全幅1,810ミリ、全高1,275ミリ、ホイールベースは2,550ミリで、対するRX-7は全長2,425ミリ、全幅1,760ミリ、全高1,230ミリ、ホイールベース2,425ミリなので、RX-7のほうがそれぞれ「ちょっと小さい」ということになりますね。
そして完成した状態はこう。
ボンネットの中央にはパワーバルジが設けられていますが、エンジンはもともとのRX-7に積まれるロータリーターボを維持しています。
こちらは作成中のリアセクション。
幅が広くなったフロントに合わせてリアフェンダーも拡大させており、この時点では80スープラのリアウイングも移植する計画だったようですね。
完成するとこう。
フロントフェンダー上部の「浮き」をうまくデザイン的に活用しており、その下の方にはRX-7特有のアウトレットもちゃんと再現。
サイドステップが装着され、リアバンパーは社外品へと交換され、最終的にウイングは「レス」(そのほうがバランスがいいかもしれない)、そしてテールパイプは後方へと大きく突き出した2本出し。
その出来栄えは悪くない
「顔面スワップ」というと変な感じになってしまうクルマも少なくはないものの、このRX-7に関してはけっこううまく仕上げられているほうで、そのプロポーション、ディティールもなかなか(前後、アンダーのボリュームをうまくマッチさせている)。
たしかにインスタグラムに投稿された画像へのコメントも好意的なものが多いようですね。
なお、RX-7とスープラはともにワイルド・スピードに登場したことで大きく人気を上げた日本車ですが、さらにいえば、日産R32スカイラインGT-Rのエンジン(RB26DETT)とドライブトレーン(アテーサE-TS)をスワップすれば「究極のジャパニーズ・ドリームカー」が完成するのかも。
ただしこの状態でも十分ユニークなことにはかわりはなく、このクルマは「ドアミラーに映った姿は「80スープラ」、そして走り去る姿は「RX-7」でもあり、後方から抜かれたドライバーからすると「えっ」と驚くとともにテンションが上ってしまいそうですね。
こういったカスタムカーに対は賛否両論あるかもしれませんが、少なくともじぶんのヴィジョンを持ち、それを実行してちゃんと仕上げたという点においては、「何ら実行しない人(さらに文句だけを言う人)」に比べるとずっと素晴らしく、尊敬に値すると考えています。
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参照:largestorange