ただしタイヤはこれから注文するところだけど
さて、ランボルギーニ・ウラカンのフロントタイヤ交換を行うことを決定。
先日アップしたとおりフロントタイヤのクラックがもう看過できないレベルに達しているためで、もし空気が今後どんどん抜けていったり、最悪の場合走行中にタイヤがバーストしたりという危険性を考えると「交換せざるを得ない」と考えています。
とにかくクルマにとってタイヤは重要であり、故ポール・ウォーカーの事故死の原因も(スピードに加え)劣化したタイヤが主原因だとの報告もなされているほどで、(まだ溝があるので思いきれなかったものの)”万が一”が起きるとタイヤ交換の費用どころでは済まない、という判断ですね。
スポーツカーは飛ばさなくとも「タイヤに厳しい」?
なお、タイヤはゴム製品であるため「すり減らなくとも」劣化するのがその宿命。
例えば輪ゴムでも長期間放置しておくと「伸びなくなったり」「切れやすくなったり」「日々が入ったり」するのと同じことで、よってカートのタイヤなどは「製造日」が重視されることも(製造から時間が経てば立つほど柔軟性=グリップが失われる)。
特にスポーツカーの場合はコンパウンドが柔らかくその傾向が顕著なのかもしれませんが(これについてはは推測の粋を出ない)、そのほかぼくが考えるのは「スポーツカーはとくにフロントタイヤに厳しい」クルマである、ということ。
これにはいくつかの要素があり、スポーツカーの場合は「他の車よりスピードが出る」ことに加え、タイヤ自体が扁平であること(タイヤ自体がたわまないので、特定箇所に負担がかかる)、そしてコーナリング時の接地面積を最大化するためのジオメトリを持つこと。
このジオメトリについては、ホンダだと「普通のシビック」と「シビック・タイプR」とで大きく差があることでも知られますね。
ウラカンの場合、フロントタイヤのショルダーにかかる負担が大きいようで、とくに「低速で、かつ”より大きな”切れ角」にて動かしたときにその傾向が顕著。
これは例えば(主に気温が低い季節に)駐車場からウラカンを出すときに「ゴリゴリゴリ」とフロントタイヤが地面の上を跳ねるというか引きずられることでもわかりますが、これはその特殊な(コーナリング重視の)パラレルジオメトリに起因しています。
なお、これはウラカンだけではなくフォルクスワーゲングループのスポーツカー、たとえばポルシェにも見られる特徴(不具合ではない)。
ポルシェの場合は911だと991世代以降、ケイマン/ボクスターだと981世代以降でとくによく発生する現象ですが、やはりウラカン同様に気温が低いとき、そしてタイヤが冷えているときにぐっとステアリングホイールを切って駐車場からクルマを出すと「ボリボリボリ」という嫌な音が。
なお、その現象が発生した直後のポルシェ718の画像がこれ。
停止状態からゆっくりクルマをガレージから出しているのでスピードを出しているわけではなく、サスペンションが沈み込んだりタイヤがたわむような状況ではなく、しかしそれでもショルダー部分に地面と接地した跡が残っていることがわかります(タイヤはいったんきれいにした後にガレージから出しているので、その前についた跡ではない)。
そんなわけでランボルギーニ・ウラカンのタイヤ交換を決行することにしたわけですが、その費用は概算で13万円くらい。
もちろん認証タイヤを選んでの価格です。
ぼくの場合はガレージからクルマを出すとき、「目一杯」ステアリングホイールを右に切らないと行けない状況にあるので、よけいにタイヤのショルダー部に係る負担が大きいのかもしれません(それでも左右均等にクラックが入っているので、やはり劣化がクラックの最大要因なのかも)。※それでも”据え切り”は絶対にしない