
| 「山」をも作ることができた当時の中国皇帝の権力には脱帽である |
故宮を訪れた際には「セット」で訪問しておきたい
さて、北京にて訪れた景山公園(けいざんこうえん)について紹介したいと思います。
この景山公園は故宮(紫禁城)のすぐ北の神武門(北門)にある、人工の山を中心とした歴史的な公園で、故宮を見に行った後にそのまま行くのが「定番」コース。
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なお、入園料は2元(約41円)という比較的リーズナブルな設定で、つまりこの金額が「現地に金銭感覚」ということになりそうですね(つまり、かなり安い)。
ちなみにですが、北京の殆どの観光名所は「事前予約」が必要であるものの、この景山公園は予約が特に要求されず、飛び込みでも入ることができる数少ない施設でもありますね。※てっぺんにあるのが後述の「万春亭」
景山公園の特徴はこんな感じ
そこでまず景山公園の特徴を記してみると以下の通り。
- 歴史的背景: 元・明・清の三つの王朝で皇宮後苑として使用されており、明の時代に紫禁城の濠を掘った際の残土を利用して築かれた人工の山である
- 北京の中軸線: 北京内城の南北中軸線の中心点に位置しており、かつては北京の中心部で最も高い地点であった※つまり、人工の山にしてはかなり高く、これはそのまま、当時の皇帝の権力がいかに労働力を自由に使えたかを意味している
- 万春亭からの眺望: 公園内の万春亭は最も高い場所にあり、ここから故宮の全景や北京城の中軸線を一望できる、絶好の展望スポットとして知られている
- 世界遺産: 2024年7月に「北京中軸線:中華の理想的秩序を示す建造物群」の一部として世界遺産に登録済み
- 歴史的な出来事: 明朝最後の皇帝である崇禎帝が、李自成軍に攻められた際に自害した場所としても有名で、その槐の木が山麓に残されている
- 市民の憩いの場: 観光客だけでなく、早朝や夕方には地元住民が散歩やジョギング、合唱などを楽しむ憩いの場としても親しまれている
実際の景山公園はこんな感じ
ここが故宮の「ほぼ終点」、つまり北門あたり。
ここからまた南門へと戻ったり他の場所を見ることも可能ですが、ここから北門を抜けて景山公園へと行く人が多いようですね。
そこでぼくは景山公園に行くために北門を抜け・・・。
振り返るとこう(北門を出ると、もう故宮には戻れない)。
そして北門を出たところにある「景山公園」と記された方面へと向かって景山公園へ(北門と景山公園との間には広い道路があり、地下道をくぐって向かう)。
公園内に入るための入場料を支払うのに少し並んだものの、北京の他の観光名所に比較すると遥かに短い待ち時間で入場が可能です。
公園の中はこんな感じ。
そんなに人は多くはなく、比較的見やすいといった印象です。
そして万春亭を目指して登山道へ。
登山道といっても殆どの行程が舗装されており、比較的歩きやすい道のりに。
途中にもいくつかの建物があって・・・。
上に見えるのが万春亭。
さすがに万春亭へと到達するとものすごい人で・・・。
万春亭の中に入ることはできないものの、ほとんどの人のお目当ては「ここから見渡せる紫禁城」。※紫禁城が遠くに見えるが、つまりそこからここまで歩いてきたということになる
そのあとは景山公園を下って地下鉄に乗って戻りますが、地下鉄の駅はここから(近いところで)1.2㎞ほどもあり、よってバスかタクシーを利用すると良いかもしれません。
ちなみにこれがその「濠」で、ここを掘った後の土で景山公園ができた、というわけですね(あらためて当時の工事能力の高さを思い知らされる)。
参考までに、公園内には様々な「物売り」がいて観光客を対象に声をかけているのですが、公園内では「声をかけてくる人は無視」で良いかと思います。
こういった事実もあり、中国の公園の多くは「予約制」「有料」といった対策を導入し、不審者の入場を排除しているのかもしれませんね(それでも入場料が安価なせいか、景山公園内には多数の物売りがいるけれど)。
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