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これはヤバい!BMW 2002を「重量998キロ、803馬力、ダウンフォース1088キロ」のモンスターに仕上げるプロジェクトがスタート。限定台数は300台

2019/05/12

| 実現できれば相当に楽しいクルマになりそうだ |

チューニングカンパニー、グルッペ5モータースポーツ(Gruppe5 Motorsport)がBMW2002をカスタムする計画を公開。

これは1968-1975年式の2002を対象にし、顧客が車両を持ち込むことを前提にカスタムを行うもので、レストアを含む大規模な改造となるようですね。
そのメニューとしては「完全分解」にはじまり、重量軽減と強度とのバランスを考えてスチールとカーボンファイバーとを組み合わせた補強を行い、結果的に「公道走行可能なモンスター」を作り出す、というもの。

現在受注受付中、生産は夏から開始

現時点では完成車はなく、よってそのプロジェクトを視覚化したCGのみの公開ですが、前後オーバーフェンダーは90年代風のちょっとレトロなデザイン(DTM風とも言える)。

⠀安全性についてはFIAの定める基準に沿った改造がなされる、とアナウンスされています。

なお、このプロジェクトの目玉はE60世代のM5に積まれていた「5リッターV10を使用すること」。
このエンジンはBMWが当時参戦していたF1の技術を応用したもので10連スロットルを持ち、その出力はノーマルで507馬力(あとにも先にも、V10エンジンを積むM5はこのE60しかない)。

グルッペ5モータースポーツでは、この5リッターV10を5.8リッターにまで拡大して出力を744馬力にまで向上させ、それでも不足があれば5.9リッター/803馬力バージョンも選択可能。

BMW 2002はもともと2リッター直4(100-170馬力)を搭載し、車体重量は999-1100キロ程度なので、これだけの出力を発生するV10エンジンを積むというのはかなりチャレンジングであり、文字通りの「モンスター」へと変身することになりそうですね。

なお、2リッター直4から5.8/5.9リッターV10へと換装するにもかかわらず車体重量は998キロに収まるとしており、発生するダウンフォースはなんと1088キロ。
これはマクラーレン・セナの800キロを超える数字ではありますが、この重量とパワーとのバランスを見るに、これくらいのダウンフォースが必要なのは明白です。

現時点でこの「モンスター2002」のコンバージョン費用は明かされておらず、しかし限定台数は300台(200台が744馬力、100台が803馬力バージョン)。

すでにグルッペ5モータースポーツはオーダーを受付開始しており、生産は今年の夏からはじめる、とのこと。

内装のCGを見るに非常に簡素ではあるものの現代風装備が与えられ、かつ「レーシングカーライク」でもありますね。

なおドイツでは2002の人気が高いようで、エブリタイマー・オートモビル(Everytimer Automobile)がBMW 1シリーズを「2002にしてしまう」カスタムを公開したことも。

VIA: Gruppe 5 Motorsport

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