| やはりマセラティのブランドバリューはスゴかった |
さて、ありがたいことに「マセラティMC20を注文した」という方から連絡をいただき、その発注に関わる事情の詳細を教えていただけることに。
ちなみに現在は200台程度の注文が入っているといい、その高額さ、はじめての(マセラティブランドでの、限定ではない)ミドシップ量産スポーツだと考えるとこれは「かなりの数」だと考えていて、改めてマセラティブランドの強さを思い知らされますね。
ここでいただいた情報をもとに、その内容を紹介したいと思います。
マセラティMC20の初期生産分からの日本への割り当ては24台
まず、マセラティMC20の初期生産分について、日本への割当は24台。
この24台というのは「(その規模によらず)1ディーラーに対して1台」という割り振りがなされたもので、購入条件としては「V8エンジン搭載のマセラティを新車購入し、MC20のオーダー時にも所有していること」。
既存マセラティオーナーさんを大事にしようということなのだと思われますが、ちょっと高めのハードルにもかかわらず、2020年9月(つまり発表直後)には完売してしまったのだそう。
マセラティMC20の日本割当分は「増枠」されることに
なお、この初期生産分を逃すと、次に日本向けとして回ってくるのは(2020年10月の時点で)2年後となる2022年10月辺りの予定だったものの、そこからマセラティ(本社)が日本でのMC20の人気の高さに敬意を示してくれたのか、急遽、その生産枠のうち「日本への割当」を増やしてくれることになったようですね。
こういった配慮によって、当初の予定だと「2022年10月まで納車を待つ必要があった」MC20について、2021年8月に生産開始、2022年3月に納車というところまで短縮された、とのこと。
日本はちょっと特殊な国で、フェラーリにせよランボルギーニにせよアストンマーティンにしても、世界中の国・地域における販売台数が「常に上位」にランクされており、景気が悪化しようとも販売が落ち込むことは非常に稀で、安定して伸びている市場でもあります。
おそらくはマセラティもそういった事情を勘案してくれたのかもしれませんね。
ただし注文可能な内容は絞られる
ただ、生産時期が前倒しになったといえど、いくつかの制限もあったそうで、(増産ではなく増枠だからなのか)マセラティが現在保有している部品を使用してしか作れず、オプション指定のカーボンセラミックブレーキ(135万円)とエレクトロニック・リミテッド・スリップ・デフ(26万円)は強制装着(スチールローターや機械式LSDはまだ手配できていない)。
そのほか、いくつかのオプションは「同時装着」が必要であったり、無償のはずのオプションが有償となっていたり、車両本体価格が発表間もないのに値上げ(14万円)されていたりということもあったそうですが、注文された内容は結果的に下記の通り。
ポイント
- マセラティMC20 2664万円
- スペシャル3コートペイント(ロッソ)120万円
- ブラックルーフ 43万円
- グロッシブ・ブラックダイヤホイール 14万円
- ブルー・キャリパー 16万円
- フルナチュラルレザーシート+シートヒーター 22万円
- カーボンセラミックブレーキ 135万円
- エレクトロニック・リミテッド・スリップ・デフ 26万円
支払総額:31,144,280円(諸経費込み)
マセラティ・ジャパン、ディーラーからの歓待ぶりがスゴいようだ・・・。
なお、発注にまつわる事情を教えていただいた中で、ちょっと驚いたのがマセラティ・ジャパン、そしてディーラーからの対応。
予約時にはディーラーから高級日本酒、マセラティ・ジャパンからは「マセラティファミリーへようこそ」というウエルカムレターとブルガリのお菓子、年末にはディーラーから和菓子のお歳暮、さらに年明けの2月には山陰のタグ付き松葉ガニが2杯(生きたまま)届いたそうで、ぼくの知る限りではここまで頻繁にいろいろなモノを贈っていただけるのはかなり珍しい、と認識しています。
「ディーラー固有での判断」で動いてる部分が多そうではありますが、ほかのマセラティ製車両を購入しても同じなのか、それともMC20という高額車両、かつオーダー車両だからかなのかはわかりかねるところです。
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