
| 「ストライカー」「アグレッサー」はダウンフォースを強化、もともとSSCトゥアタラは最高速重視で低ダウンフォース |
SSCトゥアタラはもともと限定販売という話だったが
ちょっと後味が悪いながらも「世界最速」記録をなんとか達成したSSC(シェルビー・スーパー・カーズ)トゥアタラ。
今回は”普通の”トゥアタラに満足できない人のために「ストライカー」「アグレッサー」という2つのバリエーションを発表しています。
名前からしてスゴそうなクルマですが、ここでざっと両者を見てみましょう。
SSCトゥアタラ「ストライカー」はこんなクルマ
まずはSSCトゥアタラ「ストライカー」ですが、こちらはマルチロール・ストライクファイターからインスピレーションを得たモデルであり、「公道とサーキットの両方で高いパフォーマンスを発揮する」という性質を持っています。
そのダウンフォースは通常のトゥアタラの3倍を誇り、時速160マイル(257km/h)時点にて約499kgを発生する、とのこと。

なお、「3倍で499kg」というと、通常のトゥアタラでは166kg程度のダウンフォースにとどまるということになり、これはスポーツカーとしてはかなり小さい数字で、おそらくは最高速重視のため、ダウンフォースを犠牲にしたのだということになりそう。
ちなみにマクラーレン・セナだとダウンフォースは800kg、サーキット走行専用のブラバムBT62で1200kgというダウンフォースを誇るので、増強したとはいえど「499kg」はかなり小さい数字だと考えて良いかと思います。

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このダウンフォース増強についてはフロントスプリッター、エアロダイナミックサイドスカート、アクティブ・リアウイングやバーチカル・スタビライザー付きの固定式ウイング装着ほかの新型エアロパッケージにて実現されており、しかしダウンフォースの55%がリアアクスルに集中し、安定性を担保しているようですね。

なお、今回インテリア画像の公開はないものの、SSCによればアルカンターラ、そしてカーボンファイバーなどを使用した「レーシーな」仕様を選択できる、としています。
搭載されるエンジンは標準モデルのトゥアタラと変わらず5.9リッターツインターボ1,750馬力、そしてトランスミッションは7速マニュアルが搭載されています。

SSCトゥアタラ「アグレッサー」はこんなクルマ
そしてもう一つの新バージョン、「アグレッサー」はサーキット走行専用モデルとなり、ベースとなるのは「ストライカー」。
ただし「公道走行モデルでは絶対に実現できないほぼ無限のパフォーマンス、外観、体験」を提供するとしており、インテリアも「レースレディ」となるうえ、レーシングシートや5点式ハーネスといったオプションも用意されているようですね。

そしてこちらの「アグレッサー」の大きな特徴は公道走行という枠にとらわれないためにエンジン出力を高めることができ、最大で2200PSまでのパワーアップができるようですね。