| しかもモーガンらしくクラシカル、そしてエレガント |
選択されたパーツもとことん本格派、そして装備も本格派
「欲しいな」と思うクルマであっても、なぜかなかなか手が出せないクルマってありますよね。
ぼくにとっては「モーガン」がその一つですが、このモーガン・モーター・カンパニーは1913年に創業され、現在に至るまで他メーカーからの買収を受けずに創業者一族によって経営され続けるという珍しい自動車メーカーです(現在のCEOは創業者の孫)。
一時はEV専業メーカーになると発表したこともあるものの、その後には路線を撤回し、2019年には「19年ぶりの新車」、プラスシックスを発売しています。
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意外とモーガンは流行に敏感だった
なお、モーガンは昔から変わらぬ手法でクルマを手作りしたり、木製フレームを未だ(一部モデルで)使用したりしているものの、意外と流行には敏感なようで、「EV専業メーカーになる」と発表したのもそういった性質のあらわれなのかもしれません。
そして今回、他の自動車メーカーに先駆け(ポルシェが911サファリを発売するよりも早く)オフロード仕様のスポーツモデル「Morgan Plus Four CX-T」を投入することとなっています。
このMorgan Plus Four CX-Tについてはオフロードに特化した数々の装備が追加されており、キャビン上部を覆うアウターロールケージのほか、フロントフェンダーにはクラシカルなバッグが取り付けられ、ルーフにはアディショナルランプが追加済み。
タイヤはもちろんオフロード仕様へ、そしてガソリンの携行缶やスペアタイヤとともにコンテナも積まれます。
さらにはマッドフラップなど実用的な装備も見られ、モーガンが「形だけではなく」真剣にオフローダーを作ったということもわかりますね。
ちなみに樹脂製コンテナはペリカンケース製(もちろん防水)、アルミ製ツールボックスはZarges製、ガソリン携行缶はRotopax製と本格派をセレクト。
その中身までしっかり「オフロード仕様」
ただしこのプラスフォーCX-Tは「見た目だけ」をオフ車っぽく仕立てただけではなく、プラスシックス製ウィッシュボーンを改良してトラック幅を広げホイールトラベルを稼いだほか、バンプストップ付きのEXE-TC車高調を採用してグランドクリアランスは9.05インチ(230mm)を確保。
ロアサスアームには、耐久性を高めるための特注ブッシュを採用し、障害物からアンダーボディを保護するため5枚組のスキッドプレートを装着することに。
さらにエキゾーストシステムのレイアウトを見直し、リアサイドからテールパイプを出すことでデパーチャーアングルを改善し、リアエンドにはスチール製のヘビーデューティーなバンパーを装着しています。
搭載されるエンジンはBMW製の2.0リッター・ターボ4気筒、出力は255馬力(190キロワット)。
モーガン向けにカスタムされたソフトウェアを搭載した電子制御リアディファレンシャル「BMW X-Drive」も装備され、オープン・ディファレンシャルの「Road」、45%ロックの「All-Terrain」、100%ロックの「All-Terrain Extreme」といったドライブモードを持っています。
CX-Tのキャビンには、ロールケージ内に収まる脱着式コンポジット製ハードトップが取り付けられ、ダッシュボードには、携帯電話やカメラなどを固定するためのマウントトラックを設置。
助手席フットスペースには取り外し可能なマップホルダーと保冷バッグを装備し、救急箱をシートの後ろに設置するなど「タフなアドベンチャー」にも対応できる仕様を持っています。
なお、このモーガン・プラスフォーCX-Tは8台のみが限定生産され、その価格は1900万円だとアナウンスされています。
モーガン・プラスフォーCX-Tのプロモーション動画はこちら
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