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ランチア037ラリーの現代版、キメラEVO37の第一号がスイスにて納車される!グリーンにブロンズのアクセントを持ち、愛称は「エスメラルダ」

2022/03/09

ランチア037ラリーの現代版、キメラEVO37の第一号がスイスにて納車される!グリーンにブロンズのアクセントを持ち、愛称は「エスメラルダ」

| ランチアは名車が多く、サードパーティがデルタ、ストラトスなどのオマージュモデルを発売している |

ただし当のランチアは未だ名車の復刻を実現させていない

さて、ランチア037ラリーの「現代版」として企画された「キメラ EVO 37」。

これはランチアの公式プロジェクトではなくキメラ・アウトモビリなるコーチビルダーが37台限定にて発売するクルマで、今のところ24台が48万ユーロ(約6000万円)にて販売されたと言われます。

つまり残る生産枠は「9台のみ」ということになりますが、それらにはデジタルリアカメラやカーボンファイバーパッケージなど、これまでオプションだった装備が標準装備され、そのため価格は52万ユーロにまで上昇しているようですね。

Kimera-EVO37-1

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キメラ EVO37はレストモッドではなく「オリジナルのクルマ」

なお、ここ最近は過去の名車を蘇らせるコーチビルダーも多く、アウディ・スポーツ・クワトロS1、デ・トマソ・パンテーラ、ルノー5ターボなどが現代に復活していますが(いずれも公式ではない)、それらはなんらかのベースモデルがあっての「レストモッド」。

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ただしこのキメラ EVO37はまったくのゼロベースから設計されて製造されたクルマであり、そこがほかの「復刻モデル」とは全く異なるところでもありますね。※公道走行のための認可がおりる国は少なそう

そしてキメラEVO37に積まれるエンジンも新規に製作されたもので、2.1リッター・4気筒ターボが500ps以上の出力と406lb-ft(550Nm)のトルクを発生させますが、このエンジンは、初代ランチア037ラリーのエンジン製作を担当したクラウディオ・ロンバルディ氏の指導のもとで製作されています。

トランスミッションは当然ながら6速マニュアル、サスペンションはオーリンズ製、そして車体寸法は限りなく元祖ランチア037ラリーに近いといい、ボディパネルはカーボンファイバー(そう考えると、むしろこの価格でよく実現できたものだと思う)。

今回公開されたキメラ EVO 37は「顧客向け第一号」

そして今回公開されたキメラEVO 37は顧客に納車された第一号だと紹介されており、オーナーはオランダの起業家でもあるカーコレクター。

このオーナーさんは「クルマを飾っておく」タイプではなく実際に自分で運転するタイプだといい、先日スイスのスキーリゾート、サンモリッツで開催されたインターナショナル・コンクール・オブ・エレガンスでも走行する姿がチラリと捉えられています。

Kimera-EVO37-6

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ボディカラーはダークグリーン、ヘッドライトはイエロー、そしてブロンズにシルバーのダイヤモンドカットというホイールを持ち、その愛称は「エスメラルダ」。

Kimera-EVO37-3

なお、キメラ・アウトモビリは専用に開発したバーチャルリアリティ・プログラムを導入しており、Oculusデバイスを装着することで、キメラEVO 37を注文した顧客は自分のEVO37の製造プロセスを体験できるとされています。

Kimera-EVO37-2

今回公開された画像には、これまでに明かされなかったインテリアの様子がわかるものもあり、そこからはレトロながらも上品で高いクオリティを持つ仕上げも見て取れます。

Kimera-EVO37-4

ランチアには「名車」が多いが

そしてランチアはこのモチーフとなった037ラリーの他にも「デルタ」「ストラトス」など名車が多く、これらについてもコーチビルダー独自に「復刻」を行っているという状況。

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ただし当のランチアは「2011年以降、イプシロンのみを作り続けている」という体たらくであり、これまでは名車の復刻に関しては一切無関心。

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