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ベントレーが今後のEV時代のデザインを先取りした「マリナー・バトゥール」公開!1台2.7億円、18台の限定台数はすべて完売。デザインは「獲物に飛びかかる肉食獣」をイメージ

ベントレーが今後のEV時代のデザインを先取りした「マリナー・バトゥール」公開!1台2.7億円、18台の限定台数はすべて完売。デザインは「獲物に飛びかかる肉食獣」をイメージ

| ベントレーは「バカラル」にてその究極のパーソナリゼーションを披露し、それが「バトゥール」の成功にも結びついているようだ |

おそらくはパーソナリゼーションにかかるコストも非常に高額であり、実際の購入価格はもっともっと高くなりそう

さて、ベントレーが「新しいデザイン言語」を採用した最新ビスポークモデル、バトゥール(Batur)を発表。

これはバカラルに次ぐ、マリナーの超少量生産モデル第二弾となりますが、18台のみの限定、そして価格は165万ポンド(約2億7000万円)からに設定されています。

現在ベントレーは急激にエレクトリック化を進めており、工場の設備も「EV製造に向けて」変更を行っている最中ですが、一方でガソリンエンジンの可能性も捨てておらず、今回のバトゥールでは「ベントレー史上最強の」740馬力を発生する6リッターW12エンジンを搭載しているのが嬉しいところ。

その他の特徴としては「チタン製パーツの使用」「持続可能な天然繊維複合材料の使用」「3Dプリントされた18Kゴールドの使用」といった特徴(オプション)も案内されており、eLSD、4輪操舵、48V電動アクティブアンチロールバーなどの高度なシャシー技術による優れたドライビングダイナミクスも売り物となっているようですね。

なお、「バトゥール」とはインドネシア・バリ島はキンタマーニにある深さ88m、面積16km2のクレーター湖ですが、ベントレーいわく「バカラル(メキシコの湖)」とは”美しい自然の水域”つながりである、とのこと(”B”つながりを優先したわけではないようだ)。

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ベントレー・バトゥールのデザインは次世代への足がかり

なお、ぼくがもっとも注目したいのはベントレー・バトゥールのデザイン。

というのも、ベントレーは電動化へシフトするに際してデザインを刷新するとコメントしており、このバトゥールはそのデザインを示唆するものだとアナウンスされていたためで、今回のバトゥールの発表に際し、ベントレーにてチーフデザイナーを務めるアンドレアス・ミント氏によれば「バトゥールはベントレーにとって重要な車です。大成功を収めたバカラルの後継車というだけでなく、バトゥールは、私たちが電気自動車を開発する中で、将来的に目指すデザインの方向性を示しているのです。そのため我々は、クラシックなベントレーのデザインキューを、エレガントさと優美さを保ちながら、より力強く大胆なデザインに再構築したのです」。

今回、ベントレーはバトゥールのために革新を遂げることを目指したといい、新しいテーマ、アプローチ、ディテールを導入したそうですが、この新しいデザイン言語は「持続可能なラグジュアリーモビリティのリーディングカンパニーを目指すベントレー変革の一環として、ベントレーのデザインにおける新しい章を構成した」とアナウンスされており、実際に2025年に発表されるベントレー初のピュアエレクトリックモデルにはこのデザイン言語が用いられるということになりそうですね。

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さらにアンドレアス・ミント氏は「どのようなデザインチームにとっても、自分たちのルールを再定義するチャンスは最もエキサイティングなチャレンジです。私たちはベントレーのデザイン言語を再構築し、過去と現在との連続性を保ちつつ、主要な要素を大胆に変更しました。現代のベントレーのデザインは、常に力強く、インスピレーションに富み、調和がとれていなければなりません。優雅さを保ちつつも、力強くたくましいフォルムでなければならない。そしてエレガントな流れと筋肉質の両方がなければならない。私たちはこれを”レストビースト・スタンス”という言葉を使います。ライオンやトラが長い草むらに身を横たえて攻撃する姿勢をイメージしてください。静止していても究極のパワーを感じさせ、止まっていても速く見える、このパワフルなシェイプが、ベントレーのクラシックなパワーラインの新しい解釈の原動力となっています」とコメント。

さらに「パワーとプレステージの証は、常に長いボンネットです。私たちの新しいデザインキューは、ボンネットから全長にわたって伸びるラインによって表現されます。ボンネットとボディをつなぐことで、クルマを長く、無駄なく、フロントエンドに伸びやかなプロポーションを与えています。私たちはこの特徴を「エンドレスボンネット」と呼び、すっきりとしたフォルムの中で唯一のアクセントハイライトとなっています。一方、視覚的な塊は後方に移動し、リヤアクスルに座っているような印象を与え、ハンチングにさらなる奥行きを持たせているのです」とも。

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デザインに関する思い入れは非常に強く、さらにベントレーは「フロントでは、クルマの印象を決定づけるグリルを現代風にアレンジし、より低く直立させることで、より強い顔と圧倒的なスタンスを表現しています。この直立したエレガンスは、ラグジュアリーなスタンスで自信をもたらしてくれます。グリルの両脇には、バカラルで採用されたデザインを進化させた新しいヘッドライトの形状とデザインが施され、両脇の大型ヘッドライトはそのまま維持されています。また、リアには新型のテールランプを採用し、その両脇には展開可能なスポイラーを配置しています。全体として、フォルムはよりすっきりとシンプルになり、適所で二等分された曲面が光と闇を反射し、デザインにさらなる力強さをもたらすこととなったのです」と述べており、今回のバトゥールについては相当な自信を見せています。

新型ベントレー・バトゥールはベントレー史上もっともパワフル

上述の通り、ベントレー・バトゥールには740馬力を発生する6リッターW12ツインターボエンジンが搭載されますが、これはベントレー史上「最もパワフル」。

ベントレーいわく「美しい外観の下には、私たちがこれまで開発した中で最もパワフルなエンジンがあります。私たちのW12エンジンは、歴史上最も成功した12気筒エンジンであり、将来のハイブリッド車やBEVのために引退が近づいている今、私たちはその功績を称えたいと考えています」と述べており、これを達成したのは新しいインテークシステム、アップグレードされたターボチャージャー、大容量インタークーラー。

なお、バトゥールにはスポーツエグゾーストが採用され、このエグゾーストシステム全体はチタン製で、テールパイプはベントレー初の3Dプリントによるチタン製が採用される、とのこと。

トランスミッションは8速ダブルクラッチ、駆動方式はもちろん4WDとなり、トラクションとコーナリンググリップは、電子制御リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eLSD)により最大化され、シャシー全体の駆動トルクがアクティブに制御されます。

この制御はブレーキによるトルクベクタリングを補完するもので、ターンイン時に内側のリアホイールを軽く制動してフロントアクスルのレスポンスを高め、コーナー出口では前後両方の内側ホイールを軽く制動し、相対的に外輪にかかるトラクションを向上させることが可能です。

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サスペンションについてだと、アダプティブ・スリーチャンバー・エアスプリングを採用し、それぞれ3つのチャンバーを切り替えることによってエアスプリングの容積を変化させて実効的な剛性に変化を持たせるもので、センターコンソールにある4モードのドライブダイナミクスコントロールを使って乗り心地とボディコントロールのバランスを「スポーツ、ベントレー、コンフォート、カスタム」の4つから選択することができるようですね。

このドライブダイナミクスコントロールは、48V電動アクティブアンチロールコントロールシステムの挙動も同時に変化させ、0.3秒で最大1,300Nmのアンチロールトルクを発揮させるほか、前後アクスルの左右ホイールを完全にデカップリングさせたり(切り離す)することができます。

ブレーキにはCSiC(カーボン・シリコン・カーバイド)が採用され、フロント440mm、リア410mmのディスクに、フロント10ピストン、リア4ピストンのキャリパーを組み合わせており、22インチの特注ホイールにはピレリのタイヤが装着されています。

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ベントレー・バトゥールのインテリアは「グランドツーリング」のために

バトゥールのインテリアは基本的にバカラルをベースにしているそうですが、新たにサステイナブル・ラグジュアリー機能を追加されており、その内容としては「スコットランド産の低炭素レザー(英国外から調達するレザーに比べ、移動距離が大幅に少ない)」「イタリア製のサステナブルタンニングレザー(5色)」「スエード調のサステナブルレザー「Dinamica(ダイナミカ)」。※ダイナミカはメルセデス・ベンツも好んで使用している

なお、バトゥールの内装パネルには、カーボンファイバーに代わる持続可能な素材であるナチュラルファイバー・コンポジットなる新素材が使用され「キャビンに新しい持続可能な質感をもたらす」ほか、助手席側フェイシアパネルにはW12エンジンのオーディオシグネチャーがエッチングされたユニークな仕上げになっており、もしくはオーダーメイドのエッチングも可能だとされています。

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インテリアのブライトウェア(金属、そして金属風の加飾)はブライトとダークの2種類から選ぶことができ、チタンのオプションも用意されるほか、ベンチレーション用のオルガンストップなど、一部のスイッチには3Dプリントされた18Kゴールドも用意されています。

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今回公式フォトにて発表されたバトゥールのインテリアは、ブラック(ベルーガ)、レッド(ホットスパー)、オレンジ(ハイパーアクティブ)のコンビネーションを持ち、オレンジ部分は低COレザー、ブラックとレッド部分にはダイナミカが使用されることに。

シートのアウターウイングには、スナップオレンジの糸で手刺繍された「バトゥール・シェブロン」、そのほかのシート地には白いステッチが用いられることでコントラストが強調されています。

シートセンターにはハイパーアクティブオレンジのパイピング、ステアリングホイールのロアスポークにはハイパーアクティブオレンジのインサートも。

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ベントレー・バトゥールは最高のカスタマイズを提供

バトゥールを購入する18人の顧客にとってもっとも重要なのはパーソナリゼーションだと思われますが、ベントレーによれば「18人の幸運なお客様は、マリナー・デザイン・チームとの共同作業で、比類ない体験をされることでしょう。バトゥールは(ベントレーのパーソナリゼーションプログラムである)マリナーの拡大における次のステップであり、ベントレーにしかできない方法でラグジュアリーとパフォーマンスを融合した真のオーダーメイド車への需要を実証するものです」。

つまりバトゥールのパーソナリゼーションはバカラルでのそれをさらに推し進めたものだと考えることもできますが、バトゥールでは目に見えるクルマの表面のどの部分もカスタマイズできるといい、顧客とベントレーとのデザインチームが専用ビジュアライザーを使用することで作業を進めるようですね。

このプロセスでは、ユニークな素材のサンプルが無限に使用され、顧客のイマジネーションによって個性的なデザインが生み出されるといい、外装のメインペイントから吹き出し口の表面仕上げまで、文字通りあらゆるものを、顧客一人ひとりが細部に至るまで指定することができるのだそう。

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ベントレー・バトゥールを紹介する動画はこちら

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参照:Bentley

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