| ポルシェは様々なEV珍記録の達成をバックアップしているようだ |
これまでには長時間ドリフトやキャノンボール記録も達成しており、まだまだポルシェの挑戦は続きそう
さて、ポルシェは「記録」に対して非常に積極的な会社ですが、ニュルブルクリンクのラップタイムへの挑戦はもちろん、「カイエンでジャンボジェットを引っ張る」「連続ドリフト記録」など一風変わったものも。
そして今回公開されたのがカーメディアWhat Carのニール・ウィン氏とダグ・レボルタ氏が達成した「電気自動車で24時間以内に訪れた国の数で世界新記録」というもので、この2人は”自分たちの想像以上の”結果となる、1日で14カ国を訪問したと報じられています(ポルシェが自ら挑んだ記録ではないが、ポルシェがバックアップしたものと思われる)。
ポルシェ・タイカンで走行したのは合計で1,930km
なお、この2人が走行したのは合計で1,930km、走行中の平均速度は98km/h、24時間全体での平均速度は80.3km/h、そして急速充電にて停止した回数は7回。
ポルシェ・タイカンは800Vの充電システムを持ちますが、これによる短い時間での充電、そしてもともとの長い航続可能距離(パフォーマンスバッテリー・プラス)が今回の記録達成の要となったのは間違いなさそう。
移動した国としてはオランダ(スタート)、ベルギー、ルクセンブルク、フランス、ドイツ、スイス、リヒテンシュタイン、イタリア、オーストリア、スロベニア、ハンガリー、ボスニア、セルビアとなりますが、予定では「綿密にルート、充電時間、航続距離を考慮すると13カ国が限界であり、いかにこれに近づけるか」が目標だったというので、今回の14カ国はやはり驚嘆すべき記録なのでしょうね。
What Carの編集者であるスティーブ・ハンティングフォードは、「私たちは、電気自動車の充電問題や航続距離への不安、電気自動車での長距離移動に対する一般的な恐怖について、読者から多くの例を聞かされています。しかし、この素晴らしい記録的な走行は、ヨーロッパにおける旅行が電気自動車にとって十分に可能であることを示すものです」とコメント。
ただしEV普及にはまだまだ課題も
ただし同氏は「EVが真に内燃機関自動車と同等になるには、より多くの充電器とより高い信頼性が必要である」とも述べており、ハードそしてインフラの重要性についても言及しており、カーメディアならでは見解も。
なお、ぼくが4年ほどEVを乗った経験上だと、ハード(電気自動車本体)、そしてインフラはもちろんですが、電気自動車に対する世間の理解も必要で、たとえば電気自動車の充電スペースに普通のクルマが停まっていたりということも(知らずに停めている人も多い)。
さらに言えば充電施設の(実用的な)予約システムも必要であり、いろいろな条件が揃わない限り、EVの普及や、安心して乗れるようになる時代は望みにくいのかもしれません。
合わせて読みたい、ポルシェ・タイカン関連投稿
-
【動画】ポルシェ・タイカンがEVでの連続ドリフト記録を樹立!55分かけ42キロをドリフトするもドライバーは「ただただ疲れた・・・」」
| 55分も廻り続けていたら体調に異変を来たしそうだ | さて、ポルシェ・タイカンが「EVにおける最長ドリフト記録」を達成したと発表。これはポルシェ・エクスペリエンス・センター・ホッケンハイムにて達成 ...
続きを見る
-
ポルシェ・タイカンを駆って「LA〜NY間キャノンボール」を実行し、走行中の充電時間記録「2時間26分」を達成した猛者が現る!7時間10分を大幅に短縮
| なお横断にかかった時間は不明だが、これまでの最短記録は31時間 | 今回のタイカンの記録が「エコ走り」で達成されたのか、全力で走ったのかで評価は変わる さて、ポルシェが「クロスカントリー走行におけ ...
続きを見る
-
ポルシェがタイカン・クロスツーリスモにて氷上における連続ドリフト(ドーナツターン)ギネス記録を達成!ポルシェは意外とこういった記録達成に熱心だ
| 氷上でのドリフトは予期せぬトラブルの連続だったらしい | アスファルト上に比較すると連続旋回回数が少なく、氷上での挑戦者は少ないのかもしれない さて、世の中には様々な「記録」が存在しますが、今回は ...
続きを見る