| 中国では「中国特有の」激戦区が新たに誕生 |
中国の女性EVユーザーは「過度な女性らしさの演出」に抵抗がないようだ
さて、中国では「マイクロEV」に分類され、様々な規制の対象外となることから破壊的に安い「宏光ミニEV」が大ヒットし、現地では”テスラよりも売れている”として大きな話題となっていますが、二匹目、三匹目のドジョウを狙って多数のメーカーがこの市場に参入しており、今回はメルセデス・ベンツの最大株主である吉利汽車(Geely)が同クラスのEV、「パンダ・ミニ(熊猫MINI)」を発売することに。
-
中国で最も売れている電気自動車、宏光ミニEVに「ゲームボーイエディション」が追加!任天堂と関係あるような無いような微妙なフォントを使用
| 通常版宏光ミニEVに比較して大幅なグレードアップ、さらにライバルを引き離すことに注力か | 中国では宏光ミニEVのコピーも多数登場しているというが さて、中国でもっとも売れているEVとして紹介され ...
続きを見る
このクラスのEVのルックスはどんどんキュートに
なお、中国においてクルマは「デザイン」において選ばれる傾向が強く、そしてこのクラスのクルマは主に女性をターゲットとしているためか、そのルックスがどんどんキュートになる傾向があり、そしてもっとも新しい参入車であるこのパンダ・ミニはさらにその傾向が強くなっています。
-
中国に出向中の親戚(39歳女性)から宏光ミニEV納車との知らせが届く!納車前にカスタムを行ったその姿を御覧下さい
| ナンバーが付く前にここまでカスタムするとは、さすがにぼくの親戚だけある | 中国の自動車文化は日本とは全く異なる さて、中国では相当に販売を伸ばしている「マイクロEV」。日本円にして50万円〜とい ...
続きを見る
このパンダ・ミニはその名のとおりパンダをモチーフにしたことが特徴ですが、発表がなされた杭州市のショッピングセンターではピンクの風船、パンダのフィギュア、そしてピンクと水色に塗られた2台のパンダミニが展示されたといい、まさにピンク一色。
ちなみに中国では「女性は女性らしく」「男性は男性らしく」という傾向が強く、女性は女性であることに誇りを持ち、かつそれを活用しているようにも見られるので、こういった「男性が考えた女性っぽさ」にもあまり抵抗がないもよう(日本だと、こういったあからさまな仕様や演出は敬遠されるように思う。そして男性が考えた”女性向け商品”が嫌われることも多い)。
参考までに、「生理中の女性に配慮」した機能を全面に押し出した”女性専用車”もあって、このあたりは日本とは大きく異るところでもありますね。
-
中国ORAの発売する「ビートルのコピー」、バレエキャットは女性にあわせたシートサイズや操作系を持ち、さらには「生理中の体調に配慮するモード」までもが内蔵されている!
| ここまで「女性がターゲット感」を押し出したクルマは世界中探してもけっこう珍しいと思う | ただし世界は広いので、こういったクルマがあってもいいんじゃないかとは思う(コピーには反対だが) さて、中国 ...
続きを見る
なんとなく既視感がないでもないが
そしてこのパンダ・ミニを見てみると、フロントはホンダeに似ているようにも思われ、そしてホンダeは他のメーカーにもパクられており、デザイン的には非常に人気があるもよう(中国でホンダeが販売されているかどうかはわからない)。
-
え?ホンダeのオフロード版やオープンモデル?中国のモーターショーにてギリギリなコンセプトカーが展示される
| 一部では「脱コピー」が進むも、またある一部ではコピーが横行 | さて、現在中国では「広州モーターショー」が開催中ですが、そこではなかなかに興味深いクルマたちが展示されている模様。そして中国というと ...
続きを見る
親しみやすい丸みを帯びた外観、丸形LEDヘッドライト、耳のようにも見えるミラー、ホイールのデザイン、フロントおよびリアバンパーの黒いプラスチックトリムなど、随所にパンダを連想させるデザインが盛り込まれ、フロントグリル上にある「Geome」の文字は、おそらくGeelyのサブブランドだと思われます。
小さいながらも4人の乗車が可能であり、ルーフにはグラスが採用され(これはライバルにはない特徴だと思われる)、ピンクに塗られたダッシュボードには、オフセンター型大型インフォテイメントタッチスクリーン、デジタルメータークラスター、そしてエアコン吹き出し口の下には空調コントロール専用エリア。
中国工業情報化部に登録された情報によると、パンダ・ミニの全長は3,065ミリ、全幅1,522ミリ、全高1,600ミリで、ホイールベースは2,015ミリというサイジングで、パワーユニットはフロントに搭載された41馬力のエレクトリックモーター1基のみであり、中国ハイテック製のリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載し、満充電あたりの航続距離は約150kmとされ、EVとしての走行性能はライバルと変わらないようですね。
このパンダ・ミニの発売は2023年中だとされ、価格はまだ発表されていないものの、ライバルよりもちょっと高めの4万元(約80万円)から5万元(約100万円)に設定されるのでは、と報じられています。
合わせて読みたい、関連投稿
-
中国で大人気、50万円以下の「宏光ミニEV」。1台売って1500円しか利益がないと報じられるも、「台数を売りたい」その理由とは?
| もしかすると、宏光ミニEVはGMとWulingとの合弁会社に大きな利益をもたらすかもしれない | 現代の自動車は「単体」での損益を語ることができなくなっている さて、とにかく中国で「売れに売れてい ...
続きを見る
-
テスラよりも売れている、中国で大ヒットの「宏光ミニEV」をパクった「風光MINI EV」登場!中国人同士の仁義なき戦いが始まる・・・
| 中国人を一番信用していないのは中国人自身だとも言われるが | これからは中国のヒット商品をパクるという手法が常套手段となりそうだ さて、とにかく中国で売れていると言われる宏光ミニEV(Hong G ...
続きを見る
-
中国で大人気、あの宏光ミニEVにオープンモデル登場!円安の今でも80万円で購入でき、なかなかに面白い選択となりそうだ
| ただし宏光ミニEVカブリオレは少量限定生産モデル、販売は抽選となるようだ | おそらくはこれをパクる他の中国自動車メーカーも登場するだろう さて、GMは中国にて(中国の)国営企業である上海汽車との ...
続きを見る