| ランボルギーニ・ウラカン・テクニカはあらゆる意味で「特別な」ウラカン |
さすがにノビテックもこのクルマに大きく手を入れようとは考えなかったようだ
さて、新型スーパーカーやハイパフォーマンスカーのカスタムをいちはやく発表するノビテック(NOVITEC)。
今回は1年前に発表され、最近ようやくデリバリーが始まろうかというランボルギーニ・ウラカン・テクニカのためのチューニングプログラムを公開しています。
このウラカン・テクニカはポジション的に「ウラカンSTOとウラカンEVO」との中間に位置するクルマですが、それ以上に大きな意味を持つのは、「ステファン・ヴィンケルマン氏がランボルギーニCEOに復帰した後に発表された、特別なウラカン」ということ。
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ウラカン・テクニカは「非常に特別な」デザインを持っている
それまで現役であったウラカンEVOそしてウラカンEVO RWD、ウラカンSTOは前CEOであるステファノ・ドメニカリ氏時代に発売されたもので、しかしステファン・ヴィンケルマンCEOは自身の就任後にこれらの販売を終了させ、代わりに発表したのがこのウラカン・テクニカ。
かつて同氏がランボルギーニCEOを務めていた時代に(ガヤルドに)使用していたテクニカという名称を復活させ、全く新しい外装を採用したこの「ウラカン・テクニカ」を発売したわけですが、(ほかのウラカンでは変更されなかった)リアサイドウインドウやCピラー形状を変更するといった大幅なリデザインを行っています。
デザイナーはウラカンSTOやウラカンEVOを手掛けたミッチャ・ボルカート氏ではあるものの、それらのクルマとは全く異なるデザイン言語を用いており、「CEOが変わった」ことを全身で表現しているかのようにも思います。
なお、注目すべきはこのテールパイプ、そしてリアフード。
もちろん細部は異なるものの、アヴェンタドール後継V12モデルに採用されるテールパイプとリアフードに近い形状を持っており、これらはそれまでのウラカンには採用されなかったデザインです。
その意味でも、このウラカン・テクニカは「次世代のランボルギーニを示唆する」存在であったと言えるかもしれません。
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そして「次世代」を示唆するのはフロントも同様であり、横方向の「Y字」を連想させるエアインテークもまた(デイタイムランニングランプとなって)アヴェンタドール後継V12モデルへと引き継がれる部分。
更にいうならば、これまでランボルギーニは「V10モデルとV12モデルとの関連性を意図的に持たせない」デザインを採用しており、他のスポーツカーメーカーであれば各モデル間で共有するような「ウインカーなどの外装パーツ、ステアリングホイールやスイッチといった内装パーツ」までをも(V10とV12モデルで)専用に作り分けています。
つまりは「V12モデルは孤高の存在であり、他モデルとのパーツ共有は許さない」という姿勢を貫いていたものの、このウラカンテクニカでは、シアンFKP37はもちろん、次世代V12モデルとのデザイン的類似性を持っていて、つまりは「V12モデルとの共通性が許された最初の、そして現時点では唯一の」V10モデルでもあるわけですね。
ノビテックがカスタムしたランボルギーニ・ウラカン・テクニカはこんな仕様を持っている
すっかり前置きが長くなったものの、ノビテックがカスタムしたウラカン・テクニカを見てみると、フロントだとバンパーはそのまま、しかしダクトを設けたフードを用意しています(この画像ではそれが装着されていない)。
ノビテックによれば、ダクト内にエアを流すことで高速安定性を向上させることができるとしており、近日中に、実際にこのパーツを装着したウラカン・テクニカを見ることができるかもしれません。
そのほかだと新しいサイドステップ(形状は純正とほぼ同じ、しかしちょっとサイドに張り出している)、機能パーツだとローダウンスプリング、そしてKWとの共同開発によるショックアブソーバーもラインアップ。
もちろんカスタムエキゾーストシステム(ステンレスもしくはインコネル、金メッキも可能)、このエキゾーストシステムのフラップの開閉システムも発売されています(これらを装着しても、出力は640馬力から変わらない、自然吸気エンジンはターボと異なってエキゾーストシステム交換によるパワーアップが難しい)。
その他ヴォッセン(Vossen)製ホイールも用意され、これはフロント20インチ、リア21インチというサイズを持ち、カラーは72色、さらにポリッシュやブラシ仕上げを選択可能。
インテリアについては(画像を見る限り)ノーマルのままですが、いつもどおりに「顧客の要望があれば、いかようにでもカスタムできる」とコメントしています。
ノビテックがカスタムしたランボルギーニ・ウラカン・テクニカを紹介する動画はこちら
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参照:NOVITEC