| 伝統のスポーツカーブランド「MG」も現在は中国のブランドに |
オープンカー、2シーターの人気がないとされる中国にてどこまで販売を伸ばすことができるかは要注目
さて、先週は中国工業情報化省に登録された情報からその一部が明らかになったMGサイバースター。
これはもともと「ゲームの中にだけ存在する」クルマのはずだったものの、そのあまりの人気に急遽市販化が決定したというクルマです(すでに5,000人以上が保証金を支払って予約しているという)。
今回は上海モーターショーにてその全容が公開されるとともに、MGは「来年の夏までに納車を開始する」というコメントも出しており、これが実現すればなかなかに面白い選択肢ということに。
MG サイバースターはこんなクルマ
なお、今回は公式フォトが公開されたのみでスペックについては言及されていませんが、先日中国工業情報化省に届け出られた書類からするとフロントに最大201馬力を発生するエレクトリックモーターを搭載しリアには最大335馬力を発生するという「ピュアエレクトリック4WD」。
バッテリー容量やパフォーマンスについてもわかっておらず、判明しているのは(おそらくはバッテリー保護のため)最高速度が時速200キロに制限されているということ。
全長は4,535mm、全幅1,913mmミリ、全高1,329mm、ホイールベースは2,690mm、車体重量は1,985kgだとされ、現代のスポーツカーとしては「さほど大きくない」部類です。
ボディ形状は2シーター構成のロードスター、そしてソフトトップを採用するようですね。
ちょっと面白いのは「バタフライドア」を持っていることで、これは中国市場では同形状のドアが好まれることを反映したのかも。
ちなみに中国では「4ドアでもバタフライドア(ディヘドラルドア)」といったクルマが少なくはなく、訴求力を高めるにはバタフライドアの採用が手っ取り早い手であるとも考えられます。
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なお、ピュアエレクトリックロードスターは現在の自動車市場においては非常に稀な存在であり、初代テスラ・ロードスター以降「はじめて」かもしれません。
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そしてこのサイバースターはMGにとっても10年ぶりのオープンモデル投入となり、市場の反応が今から楽しみでもありますね。
MGサイバースターのプロモーション動画はこちら
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