| 現在、ロータスのEVはすべて中国で製造されている |
よって、中国市場においてロータスは圧倒的な価格優位性を持っている
さて、ロータスは昨年9月にエレクトリックセダン「エメヤ」を発表していますが、今回先陣を切って中国市場にて発売され(現在ロータスは中国の吉利汽車傘下である)、その価格が668,000元〜118,000元(日本円だと1380万円〜2430万円)であること、そしてスペック詳細が発表されることに(欧州市場では2024年後半に発売予定)。
参考までに、ロータスは中国だと「LOTUS」を(商標の関係で)名乗れず、代わりに「LOTUS NYO」なる名称にて展開を行っています。
-
中国だとロータスは商標の関係で「ロータス」を名乗れず「ロータスニョ(LOTUS NYO)」を名乗っていた。なお電動ハイパーカー、エヴァイヤの納車はこの夏に開始
| そしてなんと「完売」とされたはずのエヴァイヤはまだ完売していなかった | ピュアエレクトリックカーはほんの数年という短い期間にて、その性能が陳腐化してしまう さて、ロータス初のピュアエレクトリック ...
続きを見る
(中国版)ロータス・エメヤはこんなスペックを持っている
上述の通り現在ロータスは吉利汽車(Geely)傘下にありますが、同じグループに属するボルボ、ポールスター、そしてZeekrやLynk&Coなど様々なブランドと協力することで効率的な車両開発を行っており、現在ロータスの電気自動車(EV)はこのエメヤ含め、中国の武漢にて生産されています。
そして中国におけるエメヤの名称は「繁花」で、発表された内容によれば全長5,139ミリ、全幅2,005ミリ、全高1,459〜1,467ミリ、そしてホイールベースが3,069ミリという堂々たるサイズを持つセダン。
エメヤのボディパネルの12箇所(ボンネット、ルーフ、バンパーなど)はカーボンファイバーにて成形されており、アクティブエアインテーク、アクティブフロントスポイラー、アクティブリアスポイラー、リアディフューザー等の空力ソリューションを導入しています。
エメヤのグレード展開は「エメヤ(668,000元)」「エメヤS+(768,000元)」「エメヤR+(968,000元)」「エメヤR+黒金版(118,000元)」の4つで、ボディカラーは、ホワイト、イエロー、ブラック、グレー、オレンジ、マット ブラック (R+ グレードのみ)という選択肢。
なお、エメヤR+黒金版の画像は現時点で公開されていないものの、これはおそらく「JPSカラー」をイメージしたブラック&ゴールドバージョンなのだと思われ、これが他の国や地域向けに設定されるのかどうかはちょっとナゾ(グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードには中国のオーナー向けに納車されるブラック&ゴールドのエヴァイヤが展示されていたので、中国ではこのカラーリングの人気が高いのかもしれない)。
ロータス・エメヤに用意されるパワートレーンは二種類
そしてロータス・エメヤに積まれるパワートレーンには二種類が存在し、ひとつはデュアルモーターによる450kW(612馬力)、もうひとつはトリプルモーターによる675kW(918馬力)バージョン。
駆動方式はもちろん両方とも4WDで、450kWバージョンの航続距離は650km、675kWバージョンだと520km(ただしいずれもCLTCでの計測なので、他の国で採用される表記だともっと短くなるものと思われる)。
450kWバージョンの0-100km/h加速は4.15秒、最高速は250km/h、675kWバージョンだと0-100km/h加速は2.78秒、最高速は265km/hというスペックです。
なお、このスペックはライバルとなるであろうポルシェ・タイカンよりも総じて高く、かつ価格はタイカンよりも安いと報じられているので、中国ではけっこうな人気を獲得することになるのかもしれません。※やはり大きいのは中国内で組み立てられていることで、このため価格面においては圧倒的に有利である
加えていくつかのオプションやパッケージも公開されており、10ピストンブレーキキャリパー だと100,000元、エクステリア・カーボンパッケージは30,000元、4人乗りインテリアレイアウトは30,000元、電動ドアは15,000元、23スピーカー内蔵KEF サウンド システムは35,000元など。
ちなみに「ドアカメラ」は16,000元のオプションです。
合わせて読みたい、ロータス関連投稿
-
ロータス史上2台めの4ドアGT、「エメヤ」正式発表。これまでのロータスからは信じられない飛躍を見せ、エレガントそしてインテリジェントな仕様や機能が満載
| ボクは現在のロータスの方向性、そして中国の吉利汽車傘下に入ったことについては肯定派である | 自動車メーカーは常に時代に合わせて変化せねば生き残ることができない さて、ロータスがその歴史上、(カー ...
続きを見る
-
ロータスが今後「中国産」になるとの報道。親会社の吉利汽車が武漢に建設する新工場にて吉利、ボルボとともに生産予定
理論的に考えるとやっぱり「そうなる」 ロータスが中国の自動車メーカー「吉利汽車(Geely)」傘下となってしばらく経ちますが、その吉利汽車は中国・武漢に1500億円を投資して新しく工場を建設する見込み ...
続きを見る
-
ロータス・エレトレを見てきた。ロータス「初」づくしなのにここまで高いレベルの完成度を誇るのは衝撃的。実車を見ると2585万円という設定も安く思えてくる【動画】
| まさかロータスがここまでのクオリティ、そして先進性を持つクルマを作ることができるとは | ロータス・エレトレは考えうる競合に対しても高い優位性を持っている さて、ロータス・エレトレを見てきたので画 ...
続きを見る
参照:Lotus