
| 中国は知的好奇心が強い人にとって、様々な刺激を与えてくれる場となるだろう |
以前よりもカルチャーショックは小さくなったものの、まだまだ「中国ならではの驚き」が健在である
さて、北京で見かけた「気になる」後継を紹介したいと思います。
ぼくはこれまでにも中国の各都市を訪れていて、上海にはじまり天津、杭州、深セン、広州、成都、西昌その他諸々を旅していますが、北京はそれらのいずれとも「似て非なる」という印象です。
具体的には、「失われた中国がここにある」というもので、中国らしい「パチモノ」「昔っぽい建物」「中国っぽい雰囲気」が残されているという印象を受け、それは北京が政治の中心であり、上海のように経済の中心ではないからなのかもしれません。
つまり、上海は経済成長が目まぐるしく、出稼ぎの人が各地方からやってくることで「民族のるつぼ(中国にはおよそ60もの民族が存在)となっていて、そのため多様な文化が存在したり、さらには外国人も多く訪れるので(しかもかつては外国に土地を貸し出している)国際化がなされているものの、北京はおそらく「人の移動や流入」がそれほどなく、住人の多くはずっと北京に住んできた人々なんじゃないかと考えています(人の変動が少ないので変化が起こりにくい)。
そして上海は世界中から観光客が訪れるために「当局の取締」が厳しく、よって違法な営業活動やパチモノが撲滅されつつありますが、北京ではまだ「それほど」ここに目が光らされることがないようで、あるいみで「自由」、悪いく言えば「野放し」状態。
そういった意味において、北京は「いい意味でも、そうでない意味でも」中国らしい雰囲気を色濃く残していると考えているわけですね。
北京ではこんなものが気になった
そしてまず北京で驚いたのは「民族衣装を着ている人」がやたら多いということ。
これは「本当にその民族が、自分たちの民族衣装を来ている」のではなく、いわゆるコスプレのたぐいであり、王府井付近にはそういった民族衣装のレンタルショップが多数存在するわけですね。※もちろん、本物の民族衣装を着て地方から来た人もいる
よって故宮ではこういった風景がよく見られるのですが、故宮では「中国の伝統衣装(唐装・漢服等)」の着用が禁じられているため、これらの衣装はそういった禁止事項を回避できる時代やデザインのものなのかもしれません。
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最初はこういった人たちを見ると「おお」と思ったものの、滞在も3日目くらいになると、地下鉄やスターバックス、マクドナルドなど「いたるところで」コスプレを見ることになり、すっかり見慣れてしまったというのが現状です。※基本的にコスプレイヤーは女性だが、稀に男性もいる。下の画像は本物の民族衣装
そして最近の中国各都市のトレンドは「レトロ」。
上海も同様ですが、かつて外国のブランドが軒を並べていたメインのショッピングゾーンにも変化があり・・・。
その土地ならではの土産物店や飲食店へと置き換わっています。
これはインバウンド需要を考慮した「商業的変化」なのだと思われます。
ただ、「テクノロジー」が駆使されているのが中国らしいところでもあり、この「臼を引いている」老人はなんとロボット(正直、一見すると人間にしか見えない)。
こういった食品も多数。
飲食店も「北京っぽい」スタイルが多く、上海のように「広東料理」「東北料理」「四川料理」、さらには日本料理が多数見られるといった地域色・ローカル色豊かな雰囲気はなく、あくまでも「地元である北京推し」という感じ。
そして北京名物はジャージャー麺に北京ダックですが、これらのお店も非常に多く、こういったお店が多いことは「中国国内からの観光客が多く、そして中国人観光客がそれらを求めている」からなのかもしれません。
もちろん外国人観光客も少なくはないものの、観光名所で見かけるのは圧倒的に「中国国内からの観光客」であろうと思われる人々で、それはやはり「北京は天安門、そして万里の長城という、中国人にとっては”見ずには死ねない”」歴史的建造物があるからなのだと思われます。
そして北京では主だった観光名所はすべて「予約が必要」、そしてそれら付近を通過するには「関所を通らねばならない」。
中国人は身分証をスキャンし、外国人はパスポートを見せて通ることになるのですが、この「関所」は予想外のところにも出現し、よって普通に町中を歩くにもパスポートを提示する必要が出てきたりします。
そしてその関所は「天安門」「前門」といった歴史的に重要な建築物がある地下鉄の駅にも設けられており、パスポートを提示しないと「駅を出ることができない」場合も(このシステムは繁忙期やそうでない時、国にとって重要な行事がある時とそうでない時など、フレキシブルに変更されているようだ)。※駅によっては、中国の伝統を意識したつくりになっている
ちなみに北京の地下鉄には珍しく「トイレ」があり、これはトイレが基本的にない上海や広州の地下鉄とは大きく異なるところ。
よって、トイレに行きたくなれば地下鉄の駅に入るとよいかと思います(ただ、トイレは多くの場合ホームに設置されており、改札を通る必要があるため、地下鉄に乗らなくても入場料がかかる)。
王府井には「ガンダムベース」も。
店内はこう。
レゴストアも中国っぽく・・・。
スターバックスのウインドウも中国風。
これはケンタッキー(KFC)に似てるな・・・。
「昆虫宴」。
かつて中国では食中文化があり、観光名物的にサソリやムカデが売られていて、これは上海や広州、四川でも見られる名物の一つ(買って食べている人は見たことがない)。
ラブブのパチモノがそのへんで売られていたり。
なお、すでに北京ではPOP MARTとラブブの人気が急速に低下していて、バッグにぶら下げている人も「ほぼゼロ」に。
ちなみに中華系航空会社の「エコノミークラス」は「経済」と記載されており、たしかに「エコノミー=経済」ではありますが、ここはクスっとくる部分ですね(ビジネスクラスは”商務”、ファーストクラスは”一等”)。
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