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| ケーニグセグは過去に「実際にル・マン24時間レースに参戦しようとした」ことがある |
この記事のポイント
- 創業者クリスチャン氏が、ル・マンでブガッティやパガーニ、フェラーリと戦う夢を語る
- 現在の「ハイパーカー」規定ではなく、市販車ベースの「GT1」クラスの復活を熱望
- 2026年、かつて参戦を阻まれた幻のマシン「CCGT」がヒストリックレースでついに実戦デビューへ
ハイパーカー界の風雲児、ル・マンの舞台を「夢見る」
「ケーニグセグ、ブガッティ、パガーニがサルト・サーキットで競い合う……。これ以上に楽しいレースが想像できるかい?」
ケーニグセグの創業者クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏がCarBuzzの独占インタビューに対し、モータースポーツへの熱い想いを明かすことに。
ただし現在のル・マンのクラス分けによる参戦は現実的ではなく、現在のプロトタイプに近い「ハイパーカー(LMH/LMDh)」規定の代わりとして、かつてのマクラーレン F1 GTRやメルセデス CLK GTRのような「市販車を改造したレーシングカー」が主役であった時代の再来を願っているもよう。
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なぜ今のル・マン参戦は「難しい」のか?
ファンが「今すぐ参戦してほしい」と叫びたくなる一方、独立系メーカーであるケーニグセグには(現行ルールでの)ル・マン24時間レースへの参戦には大きな壁が立ちはだかっています。
- 性能調整(BoP)の問題: 1,000馬力を優に超える「ジェスコ」や「ジェメラ」であっても、現在のWEC規定では約670馬力(500kW)程度まで大幅にデチューンする必要があり優位性が失われる
- コストの壁: 規定に合わせるためにゼロからマシンを開発するのは、小規模な独立系メーカーにとってリスクが大きすぎる
- 「Race on Sunday, Sell on Monday」の精神: クリスチャン氏は、日曜にレースで勝った車を月曜にショールームで売るという、市販車との強い結びつきを重視しているが、現行レギュレーションでは「レーシングカーと市販車とのつながりが薄い」
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幻のレーシングカー「CCGT」が2026年に復活
ケーニグセグには、かつてル・マン参戦を目前にして断念した悲運の歴史があり、それが「CCGT」。
【歴史の分岐点】CCGTとは?
2007年、当時のGT1規定に合わせて開発されたこのマシンは、わずか1,000kgの車体に600馬力のV8を搭載したモンスターで、しかし参戦直前に規定が変更され「年間20台」だったホモロゲーション台数が「年間350台」へ跳ね上がったことにより参戦の道が閉ざされることに。
しかし2026年、この物語に続きが生まれるといい、オークション経由にて新たなオーナーの手に渡った唯一無二のCCGTが、「マスターズ・エンデュランス・レジェンズ」などのヒストリックレースでついに実戦デビューを飾る予定であると言及され、18年の時を経てついにケーニグセグのレーシングスピリットがサーキットに刻まれるというわけですね。
2026年の注目:新型ハイパーカー「CCGT+」の噂
さらにウワサによると、ケーニグセグはこのCCGTの伝説を称える「CCGT+」と呼ばれる限定30台のスペシャルモデルを開発中とのことであり、2024年にグッドウッドで市販車最速記録を塗り替えた「ジェスコ」に続き、2026年は「レースの血統」を強調する年になるのかもしれません。
ケーニグセグの現状まとめ(2026年1月現在)
| 項目 | 内容 |
| ル・マン参戦計画 | 検討中だが、GT1クラスのような規定復活を待望 |
| 現行最強モデル | Sadair's Spear(グッドウッド記録保持者) |
| ヒストリック活動 | 幻の「CCGT」が2026年にサーキット復帰 |
| 次世代モデル | 2026年〜2027年に「非EV」の新モデル発表を予告 |
結論:いつか「夢のバトル」が見られる日は来るか
クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は、「統括団体(FIA/ACO)を説得し、GT1クラスを復活させるべきだ」と冗談めかして語ったものの、その目は真剣そのものであったといい、もし規定がケーニグセグの哲学に寄り添うものになれば、サルト・サーキットで空飛ぶスウェーデン国旗を見る日が来るのかもしれません。
なお、ル・マン「ハイパーカークラス」は設立当初あまり人気がなく、しかしLMDh(ル・マン・デイトナ)との乗り入れによって一気にコンテンダーが増えて盛り上がったという経緯があり、参加車が増えたのは「参入障壁が下がったから」。
しかし現在の規定であってもまだ(クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が指摘するように)ハイパーカークラスへの参入は「量産車メーカー」でなくては難しく、それでも今後大きくル・マン24時間レースを盛り上げようとするのであればGT1のようなクラスを創立して「市販車との関連性を持たせる」ことが有用だとも考えられ、そう考えるならば「GT1クラスの復活」は夢物語ではないのかしれませんね。
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