>BMW(ビー・エム・ダブリュー)

BMWがデイトナに放つ「究極の刺客」。2026年開幕戦で新型M Hybrid V8が覚醒か。あわせてM4 GT3 EVOなど今シーズンを戦う布陣を公開

BMWがデイトナに放つ「究極の刺客」。2026年開幕戦で新型M Hybrid V8が覚醒か。あわせてM4 GT3 EVOなど今シーズンを戦う布陣を公開

Image:BMW

|M モータースポーツが2026年の布陣を公開、今年は例年にない「本気」でレースに挑む |

忙しい人のための「1分まとめ」

  • WRTのGTPデビュー: 名門BMW M Team WRTが、2台の「M Hybrid V8」でIMSA最高峰GTPクラスに初参戦
  • 空力進化のEVOモデル: GTDクラスには空力と信頼性を高めた新型「M4 GT3 EVO」と「M4 GT4 EVO」を投入
  • 豪華ドライバー陣: ケビン・マグヌッセンやレネ・ラストら、F1・WECクラスのトップ勢がデイトナの勝利を狙う
BMW-M-Motorsport (2)

Image:BMW

伝統のデイトナがついに今年も幕開け。BMW Mモータースポーツの2026年戦略

2026年1月、フロリダのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで「Roar Before the 24(デイトナ24時間公式テスト)」が開催され、これは単なるテストにとどまらず「シーズンの覇者を占う前哨戦」。

そしてBMWにとっては「新生M Team WRT」のIMSAデビューという歴史的な週末となっています。

注目は象徴的な「BMW M Motorsport Inception」デザインを纏った新型ハイパーカーで、昨シーズンのデータを反映し、さらに磨き上げられた(そしてキドニーグリルがちょっと小さくなった)マシンが世界で最も過酷な24時間レースに挑むこととなるわけですね。

BMW、「ジャンボキドニーグリル」を縮小した2026年型M ハイブリッド V8 LMDhを発表、空力最適化がその理由
BMW、「ジャンボキドニーグリル」を縮小した2026年型M ハイブリッド V8 LMDhを発表、空力最適化がその理由

Image:BMW | BMWが「批判」に配慮したとは思えない | BMWはいかに批判されようとも、自社の戦略に基づいたデザインを展開する会社である 2015年に「3.0 CSL Hommage R」 ...

続きを見る

BMW-M-Motorsport (3)

Image:BMW

BMW M Team WRTのテスト結果と「GTPクラス」への挑戦

今回のテスト「Roar」において、BMW M Team WRTは計450周に及ぶマイレージを稼ぎ出し、膨大なデータを収集した、とアナウンスしています。

ポルシェ963がデイトナ公式テストを圧倒し「3連覇」と「75周年」に向け最高のスタートを切る。911GT3 Rも実戦投入され「2026年シーズンに向けての準備」が整う
ポルシェ963がデイトナ公式テストを圧倒し「3連覇」と「75周年」に向け最高のスタートを切る。911GT3 Rも実戦投入され「2026年シーズンに向けての準備」が整う

Image:Porsche | ポルシェはモータースポーツ活動を「仕切り直し」、選択と集中へ | この記事の要点まとめ テストを支配: 全6セッションのうち4セッションでポルシェ963がトップタイムを ...

続きを見る

1. 熟成のM Hybrid V8(GTPクラス)

ベルギーの名門チーム、WRTは今回からIMSAのGTPクラスへと参戦を開始。空力特性が見直された最新仕様のM Hybrid V8は、6セッションを通じて目立った技術トラブルもなく完走。ケビン・マグヌッセンは「まだバランスの改善は必要だが、データ分析で大きな一歩を踏み出せる」と手応えを語っています。

【F1/エフワン】ブラッド・ピット主演映画の裏側。ポルシェと伝説のドライバー、パトリック・ロングが実現した「史上最もリアルなレース」とは
【F1/エフワン】ブラッド・ピット主演映画の裏側。ポルシェと伝説のドライバー、パトリック・ロングが実現した「史上最もリアルなレース」とは

Image:Porsche | モータースポーツの世界的なブームと超大作の登場 | まさかF1/エフワンの冒頭でポルシェが大活躍するとは 現在、モータースポーツは世界的なブームを迎えており、その絶好の ...

続きを見る

2. GTDクラスに「EVO」モデルを実戦投入

GTD PROクラスのPaul Miller Racing、およびGTDクラスのTurner Motorsportは、進化した「BMW M4 GT3 EVO」で合計360周以上を走行。

ラップタイムよりもレースペースと信頼性に重点を置いたプログラムを完遂することに。

BMW-M-Motorsport (5)

Image:BMW

スペック・チーム構成一覧

そしてこちらが2026年デイトナ24時間レースに挑むBMW勢の主要布陣です。

クラス車両チーム注目ドライバー
GTPBMW M Hybrid V8BMW M Team WRT (#24)S.ファン・デル・リンデ / R.ラスト
GTPBMW M Hybrid V8BMW M Team WRT (#25)M.ヴィットマン / K.マグヌッセン
GTD PROBMW M4 GT3 EVOPaul Miller Racing (#1)N.ファーハーゲン / C.デ・フィリッピ
GTDBMW M4 GT3 EVOTurner Motorsport (#96)J.クリンマン
GT4BMW M4 GT4 EVO(合計9台参戦)ミシュラン・パイロット・チャレンジ
P90628282_highRes_daytona-usa-16-18-ja

Image:BMW

現場の生の声:トップドライバーたちはどう見たか?

テストを終えた直後のドライバーたちは、期待と慎重さが入り混じったコメントを残しており・・・。

  • レネ・ラスト(#24): 「WRTにとって新しいシリーズであり、すべてを完璧にするには時間が必要だが、技術的な問題なくテストを終えたのはポジティブだ。」
  • ケビン・マグヌッセン(#25): 「現時点では優勝を争うためのバランスに少し欠けている。しかし、来週の本番までにセットアップを最適化できる自信はある。」
  • イェンス・クリンマン(#96): 「ラップタイムは気にしていない。マシンの信頼性は高く、準備は万端だ。」

ここで触れておきたいのが、今回のレースでBMWが投入する「M4 GT3 EVO」や「M4 GT4 EVO」。

この「EVO(エボ)」とは、ホモロゲーション期間中に認められる性能調整や信頼性向上のためのアップデート版を指しています。

BMW-M-Motorsport (6)

特に耐久レースでは、コンマ数秒の速さよりも「タイヤに優しく、誰が乗っても扱いやすい空力バランス」が勝敗を分け、今回のEVO化は、まさにデイトナのような長丁場のレースで、終盤にライバルを突き放すための「熟成」と言えそうですね(同じくアップデート版を投入してきたポルシェ、フェラーリとも「乗りやすさ」を中心とした改良を行っている)。

フェラーリ296 GT3 Evoがデイトナにて「初参戦」、伝説の24時間レースに6台体制にて挑むと発表。さらには「ル・マン優勝ドライバー」も投入し本気を見せる
フェラーリ296 GT3 Evoがデイトナにて「初参戦」、伝説の24時間レースに6台体制にて挑むと発表。さらには「ル・マン優勝ドライバー」も投入し本気を見せる

Image:Ferrari | フェラーリのファクトリードライバーを「動員強化」、フェラーリの本気がうかがえる | この記事の要点まとめ 世界初の実戦投入: 2025年夏に発表された進化型「296 G ...

続きを見る

2026年デイトナ、BMWの表彰台独占はあり得るか?

「Roar」での結果を見る限り、BMW Mモータースポーツの準備は着実に進んでいるもよう。

特にWRTという強力なオペレーションチーム、そしてマグヌッセンら一線級のドライバーが組むGTPクラスは、優勝候補の一角と言っても過言ではありません。

決勝レースは、現地時間1月24日(土)13:40(日本時間25日深夜)にスタート。

伝統のロレックスを腕にするのは、バイエルンの蒼い軍団となるのかどうか。

モータースポーツファンにとって、眠れない週末が始まります。

ロレックス
ロレックス・デイトナには「絶対に”買う”ことができない」シリーズが存在する。デイトナ24時間、ル・マン24時間の勝者にしか贈られないデイトナとは

| この特別なロレックス・デイトナを手に入れるためだけにレースを走るものもあるという | ジェンソン・バトンの目標のひとつもこのデイトナを獲得することである さて、ロレックス・デイトナというとプレミア ...

続きを見る

BMW-M-Motorsport (4)

合わせて読みたい、BMW関連投稿

逆説の勝利:この状況にもかかわらずBMWが大排気量V8エンジン搭載モデル”過去最高”の販売台数を記録した背景とは
逆説の勝利:この状況にもかかわらずBMWが大排気量V8エンジン搭載モデル”過去最高”の販売台数を記録した背景とは

Image:BMW | V8縮小方向に動いたメルセデス・ベンツは「賭けが裏目に」 | 電動化の波と、それに抗うV8エンジンの熱狂 自動車業界全体が急ピッチで電動化(Electrification)へと ...

続きを見る

BMW
BMWが「今後もV8を使用し続ける」と明言。BMWは既存技術と先端技術を「分け」、過渡的技術には過剰なコストを投じない”賢い”戦略を実践か

| BMWの戦略はメルセデス・ベンツ、アウディとは大きく異なるものである | その戦略の意図や詳細は公開されていないものの、かなりの柔軟性を含んだものだと考えられる さて、現在自動車業界では(エンジン ...

続きを見る

「ホットV」ターボエンジンを発明したのはBMW。その後メルセデス・ベンツ、フェラーリ、トヨタも採用するに至った現代エンジン最強の秘密に迫る
「ホットV」ターボエンジンを発明したのはBMW。その後メルセデス・ベンツ、フェラーリ、トヨタも採用するに至った現代エンジン最強の秘密に迫る

Image:BMW | さすがBMWは「エンジン製造会社」だけはある | この記事のポイント 「ホットV」とは、V型エンジンのバンク内にターボを配置する画期的な構造 BMWが2008年に「N63」エン ...

続きを見る

参照:BMW

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->BMW(ビー・エム・ダブリュー)
-, , , , , ,