>中国/香港/台湾の自動車メーカー

BYD「SEALION 6」を見てきた。外装は「普通っぽく」しかし内装の高級感と安全装備の充実度がハンパない。価格を考えると「売れるのも納得」である

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロント

| この普通っぽいエクステリアが逆に安心感を与えるのかもしれない |

「若干」気になる部分はあるものの、問題にならないレベルである

さて、BYD SEALION 6を見にBYD Auto エキスポシティへ。

BYD SEALION 6 は、BYDが展開するミドルサイズSUVで、日本では「スーパーハイブリッドSUV」として販売されており、簡単に言うと「EVにかなり近い走りをするPHEV(プラグインハイブリッド)SUV」ということに。

現在中国では主流となりつつあるパワートレインではありますが、日本でもそのパワートレインに加えてボディサイズと価格とのバランスが「受けて」いるといい、かなり評判が優れるとされるモデルです。

BYD SEALION 6のエクステリア〜リア


BYD SEALION 6:基本概要

まずはBYDシーライオン6の概要から。

  • 車名:BYD SEALION 6
  • ボディタイプ:5人乗りSUV
  • 価格398.2万円〜(税込)
  • サイズ
    • 全長:4,775 mm
    • 全幅:1,890 mm
    • 全高:1,670 mm
    • ホイールベース:2,765 mm

サイズ感としては、トヨタ・ハリアーやRAV4 より少し大きめで、かなり存在感があるといった印象です。

BYD SEALION 6のエクステリア〜リアサイド


最大の特徴:SUPER HYBRID DM-i

SEALION 6 の最大の魅力は、BYD独自の DM-i スーパーハイブリッドシステムで、一般的なハイブリッド車とは少し違い、

  • 基本はモーターで走る
  • エンジンは主に発電を担当
  • 高速域や必要時にエンジンが駆動を補助

という「かなりEV寄りの仕組み」を持っており、そのため・・・。

  • 発進がとても静か
  • 加速が滑らか
  • 街中ではEVのような乗り味

が特徴だとされ、「ハイブリッドだけど、ほぼ電気自動車っぽい」と考えると分かりやすいかもしれません(EREVとPHEVの中間のような感じ)。

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロント


バッテリー技術

BYDといえば有名なのが ブレードバッテリーで、これは安全性に優れた リン酸鉄リチウムイオン(LFP) を使っており、

  • 発火リスクが低い
  • 長寿命
  • 劣化しにくい

というメリットがありますが、日本の自動車メーカーのPHEVと比べてもバッテリー技術においてアドバンテージがあると言われているようですね。

BYD SEALION 6のエクステリア〜リア

BYD シーライオン 6のエクステリアはこんな感じ

そしてこのシーライオン 6のエクステリアを見てみると、多くの中国車のように「ツルっとした外装」「LEDライトバー」ではなく、どちらかというと「普通のクルマっぽい」雰囲気。

これは「行き過ぎた未来感」を嫌う人を意識した、「あえて」の戦略なんじゃないかと考えています。

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロント

リアも同様で「けっこう普通な」テールランプを持っており、かなり保守的なイメージがありますね。

BYD SEALION 6のエクステリア〜テールランプ

細かいところを見てみると、けっこうよくできていると思う反面、パネル間のチリ(ギャップ)が不均一で、たとえば下の画像だと「フロントフェンダーとバンパーとのギャップにつき、上の方が広く、下が狭い」。

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロントバンパーとフェンダー

フロントフェンダーとフロントフード、ドアとの境界もやや不均一ですが・・・。

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロントフェンダー

そこまでは気にならないレベル。

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロントサイド

フロントバンパーには装飾パーツが埋め込まれ、こちらはちゃんとマッチしているもよう。

BYD SEALION 6のエクステリア〜フロントバンパー

ちょっと厳し目に見てしまいましたが、全体的にはよくできており、価格以上の仕上げを持つようにも。

BYD SEALION 6のエクステリア〜リアサイド

なお、ホイールのセンターキャップ、ボルトにも配慮がなされ、かなり細かいところにまで気が配られていることがわかりますね。

BYD SEALION 6のエクステリア〜ホイール

これで中国人は見分けがつくのか・・・?最新の中国車はどれもデザインや車名が似すぎていてボクにはさっぱり区別がつかない。なぞそうなったのかを考えてみた
これで中国人は見分けがつくのか・・・?最新の中国車はどれもデザインや車名が似すぎていてボクにはさっぱり区別がつかない。なぜそうなったのかを考えてみた

| 中国のビジネスにおける基本戦略は「差別化」ではなく「模倣」である | よってヒット商品が出ればすべて「右へ倣え」に さて、ぼくがいつも思うのが「最近の中国車はどれも同じようなデザインばかりになって ...

続きを見る

BYD シーライオン 6のインテリアを見てみよう

そしてこちらはシーライオン 6のインテリア。

BYD SEALION 6のインテリア〜助手席

15.6インチ大型ディスプレイ、デジタルメーター、パノラマルーフを備え、外観とは異なって中国市場のトレンドに沿っているという印象。

BYD SEALION 6のインテリア〜インフォテイメントシステム

しっかり日本語対応もなされています(タイヤの温度までもが表示されている)。

各種ADAS(先進運転支援)も標準装備となっており、インテリアとインターフェースに関する充実度は相当なレベルにあるという印象。

BYD SEALION 6のインテリア〜メーター

こちらはセンターコンソールのスイッチ類で、やはりこれも一般的な「中国的市場で好まれる」デザイン。

BYD SEALION 6のインテリア〜シフトスイッチ

エアコン吹き出し口も丁寧に作り込まれ・・・。

BYD SEALION 6のインテリア〜エアコン吹き出し口

ドアインナーパネルやスピーカーグリルの作り込みもしっかりしており、レザー部分のステッチはかなり高い品質を持つもよう(どんな細部に至るまでも手が抜かれておらず、けっこう高級感がある)。

BYD SEALION 6のインテリア〜ドアインナーパネル

実際に運転していないのでナントモではありますが、内外装を見た限りでは「そうとうにコストパフォーマンスが高く」、とくにインフォテイメント系、ADAS、レザーインテリア、快適装備などは国産車だと太刀打ちできないレベルにあるのかも。

BYD SEALION 6のステアリングホイール


BYD シーライオン 6はどんな人に向いている?

ぼくなりに考えたところ、SEALION 6 は以下のようなユーザーにかなり向いているのかもしれません。

  • EVに興味があるが、充電インフラに少し不安がある
  • それなりに大きなSUVが欲しい
  • 燃費と静粛性を重視したい
  • 快適装備とADASが充実したクルマがほしい
  • 移動手段だと割り切って安価、しかし基本機能が充実したクルマがほしい
BYD SEALION 6のエクステリア〜フロントサイド

おそらく一定割合は上述のような人々もいるはずで、だからこそ「破竹の勢い」にて成長を続けているのだとも思われます(機会があれば試乗してみようと思う)。

ヒョンデ・インスターのテールランプ
【2026年3月実績】もうこれは一過性のものとは考えないほうが良さそうだ。BYD・ヒョンデが急伸、最新輸入車ランキングと市場の裏側

| BYD、ヒョンデのこれまでの伸びは「デモカー配備」つまり自社登録だと考えていたが | ここまで来るともう「実力」であると認めざるをえない 2026年3月の日本国内における輸入車市場では、長年トップ ...

続きを見る

合わせて読みたい、関連投稿

BYD傘下のブランド、DENZA(デンザ)とのパートナーシップ契約を締結したダニエル・クレイグ
ちょっと微妙だな・・・。007俳優、ダニエル・クレイグがBYD傘下のDENZAとパートナー契約締結、アストンマーティンはどうするんだろうな

Image:BYD | 中国は「英国」を強く好む傾向にはあるが | それでもこのパートナーシップ契約は非常に意外である さて、中国BYD傘下のブランド、「DENZA(デンザ、デンツァ)」が英国人俳優、 ...

続きを見る

BYD「シール(シルバー)」、斜め前からの画像
BYDがF1 / WEC参戦を検討中。中国「EV界の巨人」が狙う世界制覇への超高速チケット戦略、「安かろう悪かろう」イメージを覆せるか

Image:BYD | ついに「黒船」がサーキットへ?BYDの野望 | F1参戦には数々の承認プロセスが必要であり、実際には非常に困難だろう 中国の電気自動車(EV)巨人、BYDがF1への参戦を検討し ...

続きを見る

上海の路上を走るBYDのEV(リア)
ついに中国EV業界の転換点が訪れ「BYDでは中国国内販売を海外販売が逆転」。この流れを止めることはできず他の業界同様に「中国製品が市場を支配」か

| 中国のEVメーカーが「世界侵食」を急ぐ衝撃の理由とは | 自動車業界の歴史が変わる。この記事の要約 BYDの衝撃データ: 2025年2月、BYDの海外販売比率が53%に達し、初めて国内販売を上回る ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->中国/香港/台湾の自動車メーカー
-, , , , ,