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パクリだけじゃない?北京MSに展示されているカッコいい中国車、Voyah「i-Land」、長城汽車「黒弾」プラスワン

2020/10/01

| 少しづつ中国の自動車メーカーもデザイン力を向上させているようだ |

さて、デトロイトやジュネーブとは全く異なる性質を持つ国際規格の自動車展示会、「北京モーターショー」。

その性質が異なるのは「中国の自動車メーカーの存在感が強い」からにほかなりませんが、これは”中国の自動車メーカーの数が(文字通り)桁違いに多い”こと、今年に限っては”外国からの出展が(コロナウイルスの影響によって)見られないこと”が大きく関係していそう。

よって、今回の北京モーターショーにおいては(誰からも咎められないと思ったのか)大胆なコピーも数々見られ、しかし一方では「日米欧の自動車メーカーに引けを取らない」格好良いクルマも展示されているようですね。

今回は、そういった「カッコいい中国車」を紹介したいと思います。

東風 Voyah i-Landコンセプト

東風汽車は日産自動車との現地合弁相手ですが、自社ブランド「Voyah(ヴォヤー?)」からアイランド・コンセプトなる格好いいクルマを発表。

ちなみに中国の自動車メーカーは、自社内において「ブランド」を多数持つ傾向にあるようですね。

このアイランド(i-Land)コンセプトは美しい2ドアクーペですが、会場にはSUVスタイルのアイフリー(i-Free)コンセプトも展示されていた模様。

車体は同社のエレクトリック・スマート・セキュア・アーキテクチャ(ESSA)を使用し、つまりはピュアエレクトリックカーということに。

Voyah-i-Land-3

現時点ではスペックは明らかではなく、コンセプトカーの域を出ないと思われますが、一定のインパクトを市場に与えそう。

なお、iはインテリジェント、Lはラグジュアリー、Aは自動運転(オートノマス)、Nは自然(ネイチャー)、Dはデリケートを表している、とのことです。

Voyah-i-Land-2

アクセントに(モーターのコイルをイメージした)ゴールドを用いているところ、ホイールのスポーク部等に細いラインを用いているところはメルセデス・ベンツ・ヴィジョンEQSの影響があるかもしれませんね。

加えて、このテールについてもメルセデス・ベンツ・ヴィジョン・グランツーリスモ、ヴィジョンAVTRに似ていますが、それらを真似ようとしたのではなく、参考にしながらもなんとかオリジナリティを出そうとしている雰囲気も伝わってくるということもあって、今後の東風汽車には期待したいと思います。

長城汽車 ブラックバレット

そしてこちらは、日本で「年収1000-5000万円」にて求人広告を出したり、ジープブランドの買収を企てたことで知られる長城汽車。

同社は「SUVセグメントにて世界一」となることを狙っているといいますが、今回北京モーターショーに展示されている「ブラックバレット(中国名:黒弾)からもそれはつたわってくるかのよう。

ちなみに中国人は「SUV大好き」ではあるもののトラックを嫌う傾向にあり、それは「貨物を乗せるクルマが嫌いだから」。

つまり仕事を連想させるクルマには乗りたくないということになるかと思いますが、その意味でもこのブラックバレットは「中国向け」としてはちょっと厳しいのかも。

Great-Wall-Black-Bullet-5

なお、ベースとなるのは同社の「PAO」なるトラックだそうで(フォードF-150に似ている)、これにハードな装備を与えた、ということに。

フロントグリル上の、グーグルマップに出てくるマークのような物体は長城汽車のエンブレムで、とんでもない大きさを持つこともわかります。

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クルマのイメージとマッチするよう黒いレザーの上下を身にまとうお姉さんが素敵ですが、できれば市販のマスクではなく、レザーのマスクを着用してほしかったなあ、と思ったり。

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この「ブラックとオレンジ」は現在流行の兆しを見せていて、日本だと三菱が採用したり、欧州ではシトロエンやランボルギーニもこの組み合わせを用いていますね。

一方ではアメリカだとさほど好まれないのか、「ブラックとオレンジ」は比較的少ないようです(やっぱりアメリカンなカラーが好まれる)。

Great-Wall-Black-Bullet-8

画像を見ると、女性がクルマの写真を撮っているケースが多く見られ、これはそのまま「中国市場における、女性ユーザー比率の高さ」を表しているのかもしれません。

Great-Wall-Black-Bullet-2

ビュイック・エレクトラ

そしてビュイックはなぜか北京ではなく、遠く離れた上海で新型コンセプトカー「エレクトラ」を発表。

ビュイックは中国ではなく米国のブランド(GMが所有)ではあるものの、主戦場は完全に中国に移っていて、その意味では「中国ブランドのようなもの」かもしれません。

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なお、「エレクトラ」は過去のモデル名をリバイバルさせたものですが、外観上の共通点は無いように見え、実際にビュイックは「新しい、ミニマリスティックなデザイン言語を表現している」とも。

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スポーツカーともクーペともSUVともつかぬクルマではありますが、EV時代の「もっとも効率的な」クルマはこういった形状となってゆくのかもしれません。

buick-electra-concept-front

ドアは4枚ディへドラルドア。

この姿を見ると、フィスカー「エモーションeMotion」を思い出しますが、エモーションは現在に至るまで発売されておらず、こちらは「オーシャン」に取って代わられたとも考えられます。

buick-electra-concept

エレクトラのデザインイメージは「放たれたばかりの矢」で、内に秘めたるパワーを表現。

このエレクトラはもちろんピュアエレクトリックカーとなり、出力は583HP、一回の充電あたり走行可能距離は600キロ、0-100km/h加速は4.3秒だとアナウンスされています。

buick-electra-concept-interior

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