
| おそらくこのコルベットの修理にはかなりの費用がかかりそうだ |
ボクは「びっしりクルマが積まれた」トレーラーを見ると、いつもこうならないかと心配してしまう
さて、先日は「リフトから落下したフェラーリSF90ストラダーレ」が話題となりましたが、今回は積車の下段に載せられたシボレー・コルベットが、上段のパレットに押しつぶされるという事故。
これはCustom CorvetteのFacebookページに公開されたもので、しかしその詳細は不明だとされています。
トラックのパレットに問題?
画像を見ると、上段のパレット(上に載っているのはマセラティのセダンのようだ)がコルベットにめり込んでおり、「ちょっと当たった」というレベルではいことは、コルベットの車体の沈み込み具合から見ても明らかです。
意図せずにパレットが(故障にて)落ちたか、それともパレットを操作する人が操作を誤ったかということになりそうですが、仮に操作中の事故だとすると、多くの(積車の)仕様では、降下もしくは上昇ボタンを離せばパレットの動きが止まると思われるので、ここまでコルベットを圧迫することはないものと思われます。
となるとやはり故障にてパレットが落ちたと考えるのが妥当かもしれませんが、サスペンションがボトムしているのであればサスアームやその接続部、でなくてもルーフやピラー、リアハッチ、リアフェンダーに破損が及んでいると考えてよく(上段のパレットの後端が曲がっており、相当な衝撃が加わったものと推察でき、となるとやはり一気にドカンと落ちたのかも)、修理には相当な費用がかかるのかもしれません(場合によっては廃車かも)。
なんとも痛ましい事故ではありますが、オーナーにはなんら責任がないはずであり、よってこのコルベットのオーナーにとっては「やりきれない」ものがありそうですね。
コルベットそのものが「落下」した事故も
なお、この事故の他にも、コルベットそのものが「落下」したという事故が数件報告されており、それは「ミドシップというレイアウト」に起因するもの。
どういうことかというと、C7までのコルベットはFRだったので前後重量配分が50:50であったものの、C8世代のコルベットではエンジンがリアミッドに移動しているので40:60となっているわけですね。
そしてC8世代のコルベットを二柱リフトにて上げる場合、ジャッキポイントをちゃんと確認せず、C7までのコルベットと同じ位置にマウントを当ててリフトを上げると、マウントを当てた位置が「前すぎる」ことになり、コルベットがバランスを崩して後ろにドカンと落ちることになります。
おそらくは「コルベットの整備に慣れている工場ほど」これをやってしまうことになりそうですが、これもまたオーナーには帰責製のない事故でもありますね。
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