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テスラの欧州における2月の販売は1月に続き大幅減、そのシェアは昨年に比較して「半分」に。容易には解決できない「2つの問題」が密接に関係

テスラ

| 一部で回復の兆しはあるものの、まだまだテスラの苦難は続く |

この状況を打破できるのは「ロボタクシー」「エントリーEV」の投入であろう

さて、2025年1月は世界各地にてテスラの販売下落が報じられていますが、2月の欧州でもその傾向は変わらず、「2ヶ月連続で大幅減」を記録したとの報道。

この2ヶ月での減少幅は42.6%なので「決して好ましい数字ではなく」、危機的状況といっていいのかも。

そして2月の場合、1月と同様に欧州全体でのEV新規登録台数が26.1%増加する中での減少なので、つまるところテスラのシェアが絶対的に下がっているということを意味します。

テスラの欧州市場におけるシェアは「半減」

2月のテスラの欧州市場でのシェアは、新車市場全体の1.8%、EV市場の10.3%だと報じられ、これだけ見ると悪くない数字に見えるものの、1年前「新車市場の2.8%、EV市場の21.6%」と比較すると壊滅的な下落であると言ってよく、つまりそのシェアは「半減」。

この深刻な売上低迷の主な原因は2つあるとされ、1つは「魅力に欠けるラインナップ」、もう1つは「イーロン・マスクのイメージの悪化」であり、ロイターは以下のように報じています。

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「テスラは現在、今月発売予定の新型”モデルY”ミッドサイズSUVの登場を前に、いくつかの課題に直面している。同社のモデルラインナップは限られており、老朽化している。一方で、従来の自動車メーカーや中国の新興EVメーカーが次々と新型モデルを投入しており、それらはしばしばより低価格で提供されている。」

そしてもちろん「イメージの悪化」については昨今報じられるとおりに「イーロン・マスクCEOが欧州の極右勢力に接近していること」が原因となっていますが、これら2つの問題はすぐに解決できるものではなく、当面はテスラにとって苦しい時期が続くのかもしれません。

ただ、明るい材料があるとすれば、中国市場での2025年第三週めにおいて11%の上昇を見せてNEV(新エネルギー車)マーケットではBYDに次ぐ2位に返り咲いたことで、これは新型モデルYが販売に寄与したのだと思われます。

参考までに、欧州全体の新車販売は2月に3.4%減少したものの、バッテリーEV(BEV)の販売は23.7%増、ハイブリッド車(HEV)は19%増加しており、結果としてBEV、HEV、プラグインハイブリッド(PHEV)の販売台数が欧州の新車市場の58.4%を占め、前年同月比で10.2%増加という結果となっています。

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