| プロンプトについてはわからないが、「AIの考えるブランドイメージ」がなんとなく伝わってきて面白い |
そして同じ欧州であっても「英国」「ドイツ」では明確にイメージの差があるようだ
さて、「生成系AI」は様々な可能性を秘めていますが、今回は「各自動車ブランドをウォリアー(戦士)風にしてみた」という動画が公開されており、これが思いのほか興味深かったため、ここで紹介してみたいと思います。
なお、使用したサービス、そしてプロンプトについては不明ではあるものの、中には「なるほどな」と思えるものもあり、たとえば上の「フェラーリ」だともちろんレッド、そしてイエローも使用されているのがなかなかにナイス。
現在フェラーリは大きく変革を遂げており、ひとくちに「こういったブランド」という説明を行いにくくなっていますが、いずれのモデルにも共通する俊敏さが伝わってくるようには感じます。
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そのほかの自動車ブランド(メーカー)の戦士はこんな感じ
そこでほかの自動車ブランドの戦士たちを見てみると、こちらはBMW。
テクノロジーを感じさせるクリーンなサーフェスを持ち、「i」ブランドに象徴されるブルーも用いられています(キドニーグリルが欲しかった)。
こちらはブガッティ。
ブガッティもまた形容しがたいブランドで(速い、高い、など陳腐な表現しかぼくにはできない)、それはAIも同様だったのかもしれず、とりあえず「青い」戦士に(馬蹄形グリルが欲しかった)。
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そしてちょっと面白いのがベントレー。
こちらはBMWやブガッティとは異なって「古めかしく重厚な」戦士として再現されていますが、「ブロワー」の復刻などがAIにそういったイメージを抱かせたのかもしれませんね。
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そして一部の欧州車ブランドはけっこう「古い」イメージが打ち出され、フォルクスワーゲンやその傘下にあるシュコダなども同様です。
ただ、VWは大衆車ブランドとして登場しているので、もうちょっと「一般人っぽい」イメージでも良かったのかも(無課金状態でも面白そうだ)。
そして歴史あるロールス・ロイスもこんな感じ。
ボルボは北欧というイメージが先行しているのか、電動化という「先進的・クリーン」的イメージよりはバイキング風。
ランドローバーにもやはり「歴史」が反映されているように思いますが、ぼく的には「盛りの狩人」的な雰囲気のほうがマッチするんじゃないかとも考えています。
マセラティもまた再ブランディング中であり、フォルゴーレのようなあたらしいイメージが反映されておらず、このあたりステランティスCEO、カルロス・タバレス氏が言うように「マーケティングがよろしくない」結果が現れているのかも(ネプチューン風、そして三叉の銛を持っておいてほしかったな・・・)。
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ちなみにジャガーは「まんまジャガー」。
アルファロメオもまだ過去から抜け出せていないようなイメージですね。
一方ランボルギーニは「未来」へ(もっと未来的でもいいと思う)。
ユニークなところだとミニは「ミニだけあって」キッズ風。
なぜだかわかりませんがセアトは「女性」です(今回の作品中ではスパイカーとセアトのみが女性である)。
アストンマーティンはちょっと怖いな・・・。※貴族的なイメージ、ジェームズ・ボンド的であっても面白い
同じスーパーカー/ハイパーカーメーカーでもイメージは異なる
そしてスポーツカー、スーパーカー、ハイパーカーメーカーでも大きくその作品の雰囲気が異なり、新興ハイパーカーメーカーであってもパガーニは(そのクルマのイメージの通り)クラシカル。
一方でリマックは(やはりそのブランドイメージ通り)超未来的。
これらについてはブランディングが徹底しており、AIとしても「再現しやすかった」のかもしれませんね。
反面、ケーニグセグはAIにとって視覚化しにくかったブランドなのかも(一応”ゴースト”っぽい)。
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ちなみにスパイカーもクラシカル(パガーニ同様、車両には中世風の雰囲気があり、それがAIにも理解されている)。
こちらも女性をモチーフにしているようですね。
ロータスはいかにも軽快で機敏そう。
そしてなかなかにカッコいいのがポルシェ。
ポルシェのエンブレムに使用されるゴールドは「麦の豊かな収穫」を、ブラックは「冷静な判断力を決断力を」表しますが、この戦士はかなりいい働きをしそうですね。※「エリジウム」に登場したドロイド風でもある
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そして同じドイツのメルセデス・ベンツもこんな感じ。
こちらも相当に強そうで、BMWやアウディとも互角に渡り合うことができそうですね。
AIが自動車ブランド各社を「擬人化」「戦士化」した作品集はこちら
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参照:Planet AI(YouTube)