| 価格は1660万円なるも、その希少価値、芸術的価値を考えると絶対に「買い」だ |
ペイントにかかるのは数週間
さて、微妙に盛り上がる「アートカー」。
今回はアルピーヌが(前回のF1ドライバー向けのスペシャルエディションに続き)カスタムペイント済みのスペシャルモデル”A110 by フェリペ・パントン”をモナコにて公開。
これは「アルピーヌF1×フェリペ・パントン」に続くコラボレーションで、マクラーレン然り、「モナコで特別なコラボレーションモデルを発表」という事例が今後の定番となるのかもしれません。
A110 by フェリペ・パントンは実際に市販予定
アルピーヌはこのA110 by フェリペ・パントンを4台製作していますが、そのうちの3台を販売する、とのこと。
なお、それぞれ微妙に柄が異なって固有の個性を持ち、しかしいずれもアーティストによる数週間の手作業によってペイントされている、とのこと。
アルピーヌのセールス&マーケティング担当副社長のセドリック・ジュルネル氏によると、「アルピーヌとの2度目のコラボレーションを通じて、フェリペ・パントンはその才能の大きさを改めて示しました。クリエイティブな作品とその実行力は並外れています。配色、幾何学的な形状、光学的な効果により、A110は新たな光を放ち、躍動感を増しています。この作品は、モダンでダイナミック、そして魅惑的な芸術作品に仕上がりました」。
ベースはパワフルなA110S
これらアートカーはいずれもアルピーヌA110Sをベースにしており、搭載されるエンジンは1.8リッター4気筒ながらも出力は288馬力と非常にパワフル。
車体重量は1,113kg、0−100km/h加速は4.4秒、最高速度は260km/h。
なお、その販売価格は12万5000ユーロに設定されており、日本円だと1660万円ということになり、ベースのA110Sに比較するとかなり高価ではあるものの、希少価値を考慮するとある意味ではお買い得なのかもしれません(さらにA110はおそらく、唯一のガソリンエンジン搭載のアルピーヌとなりそうでもある)。
フェリペ・パントンは若手ながらも実力派
ブラックに鮮やかなカラーそして流れるようなピクセルや直線で構成されるグラフィックがなんとも斬新。
その色使い(鮮やかなカラーとモノクロ)はフェリペ・パントンそのものといった感じですね。
フェリペ・パントンはスペインを拠点に活動するアーティストで、12歳から創作をはじめたと言われます。
今回のA110 by フェリペ・パントンについては、”ウルトラダイナミズム "の感覚を呼び起こすこと、視覚的な速さを追求したと述べています。
なお、ペイントしたのがフェリペ・パントン本人であれば、ますますこのA110の価値は「今後ますます上がってゆく」のかもしれません。
フェリペ・パントンはここ最近「ひっぱりだこ」のアーティストであり、プーマとのコラボレーションも実現させ(そのためか、今回の公式フォトでもプーマを着用している)、ゼニスとのコラボレーションでも腕時計を発表していますね。
なお、ブレーキキャリパーのカラーもボディのグラフィックにあわせて変更されており、細部にまで手の入ったアートカーだと言えそうです(ブレーキキャリパーのカラーまでを変えるアートカーは少ない)。
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