| ポルシェ944は素晴らしいハンドリングを持つことで知られ、当時は911よりも売れていた |
ぜひとも944を復活させてほしかったが、どうやらそれはついぞ叶いそうにない
さて、ポルシェ944は「FRの手本」とも言われる素晴らしいハンドリングを持つクルマですが、実際に高い人気を誇っており、現役当時には相当数が販売されています。
そして今回、米中古車売買サイト、ブリング・ア・トレーラーに登場したのはそういった944の中でも特別な一台で、というのも944の10万台販売を記念してわずか500台のみが製造された「セレブレーション・エディション」なる特別なクルマだから(この存在は今回はじめて知った)。
ポルシェ944「セレブレーション・エディション」はこんなクルマ
このポルシェ944セレブレーション・エディションにつき、設定されたボディカラーはツェルマットシルバーメタリックとサテンブラックメタリックの2色のみで、「テレフォンダイヤル」ホイール(16インチ)にフロント205/55、リア225/50のタイヤ、フォグランプ一体型のフロントバンパーを持つことが外観上の特徴です。
今回販売されている個体は、まず新車時にマサチューセッツ州で登録された後、カナダとスイスのオーナーのもとを渡り歩き、その後再び米国へ。
そして現在はニュージャージー州にて販売されているわけですが、見たところ非常に美しい状態を保っているように思えます。
ポルシェ944は「4番目のポルシェのラインアップ」として市場投入がなされており、価格、パフォーマンスにおいて「924と911SCとの中間」に設定され、944には(924と異なり)ポルシェによって開発された2.5リッター直4エンジンが搭載されていたため、ポルシェいわく「顧客の目には”真のポルシェ”として映った」。※この個体は158馬力 / 210Nmというスペック
トランスアクスルを備えることにより前後重量バランスを最適化しており、944S、944S2、944ターボ、944ターボS等のバリエーションを生み出しつつ、結果的に当時の911を超えるセールスを記録した「ヒット」でもありますね。
ポルシェ944「セレブレーション・エディション」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはポルシェ944「セレブレーション・エディション」のインテリア。
ダッシュボードやドア上部、センターコンソールはブラックレザーを持ち・・・。
シート表皮はこのモデル専用だというチェック柄。
ドアインナーパネルにもチェック柄。
カーペットにはグレーが使用され、なかなかに上品な雰囲気ですね。
全体的にコンディションは非常に良く、走行距離は58,000マイル(約93,300km)だと記載されていますが、同時に「オドメーターが作動しなくなっており、修理したことがある」そうなので、実際にはこれよりももっと長い距離を走っているのは間違いなさそうです。
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