| ランチアは3世代に渡り生産されているが、初代以外は「プレミアム」路線 |
しかしルノーが「5(サンク)」を復活させようとしている今、ランチアも初代デルタのイメージを活用しない手はない
さて、ここ最近高まっているのがランチア「デルタ」の復活。※画像はスウェーデン在住のデザイナー、Sebastiano Ciarcià氏が独自に考えた「ランチア・デルタHFインテグラーレ」
これはランチアブランドを保有するステランティスが「アルファロメオ、DS、ランチアに注力し、相応のコストを投じる」と発表したことに基づくウワサで、ランチアは2024年から2027年にかけ、少なくとも3つのニューモデルを発売すると見られており、そのうちの一つが「ピュアエレクトリック化された」デルタだと言われているわけですね。
「デルタ」は自動車史におけるひとつのビッグネームであるのは間違いなく、現在も多くのファンが復活を望み、上のCGのように多くのアーティストがレンダリングの題材にするアイコニックなクルマだけに、ランチアがこれを放っておくことはないだろうとも考えています。※ルノーが「5(サンク)」を復活させるとすればなおのこと
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ランチア・デルタはこういった歴史を持っている
ランチア・デルタは都合3世代にわたり生産されていますが、その後には後継モデルが設定されていないまま。
初代デルタは1979年に発売され、「HFインテグラーレ」といったバリエーションを生み出しつつ、1994年まで生産が継続されています。
1987年から1992年にかけ、デルタをベースにしたグループA用レースカーがWRCにて6年連続コンストラクターズタイトルを獲得するなど圧倒的強さを誇ったということもあり、「デルタ」というとやはり初代を思い浮かべる人も少なくないのかもしれません(ぼくもその一人でもある)。
2代目ランチア・デルタはこんなクルマ
そしてこちらはIDEAが設計した第2世代。
フィアット・ティーポのプラットフォームをベースにしており、1993年から1999年という短い間での生産となっています。
3代目ランチア・デルタはこんなクルマ
え?こんなクルマあったの?という感じの3代目デルタ。
2008年に発表された、アルファロメオ・ジュリエッタやフィアット・ブラーボと共通のプラットフォームを採用しています。
この世代は2014年まで生産されたものの、その間、輝かしいレースの伝統との関連性は一切排除されて快適さとプレミアム性が追求され、初代とは全く異なる性質のクルマへと変化することとなっています。
どうなる今後のランチア?
そして現在のランチアが持つラインアップは「イプシロン1車種のみ」。
ひとつのモデルだけでブランドが成り立つということに驚かされますが(それだけイプシロンは売れている)、このイプシロンは2024年に新世代へとモデルチェンジを行う見込みだと報じられます。
さらにランチアは2026年にピュアエレクトリッククロスオーバー、2027年には電動ホットハッチが発売すると言われ、この「電動ホットハッチ」がデルタを名乗るんじゃないかと言われている模様。
ただ、この「ホットハッチ」について、ハッチバックというボディスタイルが理にかなっているかどうかランチアの役員がまだ決定しておらず、ここからその市場性、そしてプラットフォームやコンポーネントを共有するかどうかを検討するしてゆく、とも報じられています。
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ただ、もしも実現するならば、ステランティス社の投じた「350億ドルの電動化計画」の一環として発表されたSTLAミディアム アーキテクチャーをベースにする可能性が高く、このプラットフォームを採用した車両は、(公式発表によると)一回の充電あたり最大700kmの航続距離を持つことに。
パワートレインはFF、FR、AWDの3種類に対応でき、出力は168-241ps(125-180kW/170-245PS)だとアナウンスされています。
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